2022年08月02日

生き生きと輝く70代80代シリーズ No7 【アウトプットすることの大切さ】&【86歳の壁】

生き生きと輝く70代80代シリーズ File7
【アウトプットすることの大切さ】&【86歳の壁】 Chako & Tappo

昨年創立20周年を迎えた「シニア社会学会」の研究会の一つとして、発足5年目を迎えた「ライフプロデュース」研究会は、コロナ禍の中もZOOMで月1回集い、この2022年7月で開催34回目となりました。

教える人も学び、学ぶ人もまた教える「Those who teach shall learn, Those who learn shall also teach.」−、双方向の学びが出来る場、一人一人が単なる参加者でなく、主体的に能動的に研究会活動を作り上げる主体者たることを目指し、できるだけ、毎月ファシリテーターの役割を交代し、ZOOMでWeb開催してきました。

研究会のお知らせなどは、「一般社団法人 シニア社会学会」のHPで毎月更新し、ご紹介しております。

7月のファシリテーターは、薬剤師歴50余年、半年後(2023年2月)に米寿(88歳)となられる和田久子さん(87歳)と、60歳で食品会社を定年退職、70代に突入したばかりの若井泰樹さん(70歳)のお二人に担当していただきました。今回のインタビューのキーワードは、以下の4つと言えるでしょうか。

@ 前頭葉の活性化には、「インプット」よりも「アウトプット」
A 「80歳の壁」じゃぁなくて、「86歳の壁」が一番手ごわい!
B シニア世代になって、再び、「青臭い話」ができる場所の大切さ
C この道50年超!の薬剤師がお勧めする、酷暑を乗り切る漢方薬、五苓散(ゴレイサン)


7月の研究会の参考図書はこの2冊でした

課題図書 和田秀樹 2022年7月.jpg


和田久子さん(愛称:Chakoちゃん お孫さんにそぅ、呼ばせていたそうです。)
・昭和10年生まれ、87歳。この道、50年超、現役薬剤師。
・出身地:石川県金沢市
・きょうだい:三人きょうだいの長女(弟二人は既に故人)
・趣味:現在は英語に触れること。TVでスポーツ観戦。
 茶道・書道・編み物・洋裁・料理
・座右の銘:大願成就 願うだけでなく努力し続けることが肝心!

チャコさん40代.jpg
ちゃこさん、講師の様子.jpg
40代、薬剤師の仲間と(上)、【船橋市民大学】で講義をした時の最近のショット(下)

若井泰樹さん(愛称:Tappoちゃん 幼少から現在まで、 地元深川の町内会でこう呼ばれ続けてる。)
・出身地:東京・江東区深川(下町) 昭和26年生まれ 70歳。
・きょうだい:二人兄弟の「長男」
・趣味:現役時代は「ゴルフ」、
最近は、「ガーデニング」「俳句」「読書」、地元の歴史探訪 、B級グルメの穴場店探し
・座右の銘:人間万事塞翁が馬
地元 下町深川 祭りの写真、娘さんとお孫さんと(上)。 綺麗に咲かせた、ご自宅のアジサイの花(下)

祭りの写真 若井さん.jpg
あじさい 2022.JPG

【1.前頭葉の活性化には、インプットよりもアウトプット】

Hana: 当初、7月の研究会のテーマは、

@ 70代に突入!した、元食品会社営業マンが紐解く、【70歳が老化の分かれ道】
ファシリテーター 若井泰樹さん
A この道50年、来年、米寿を迎える現役薬剤師が実体験から分析する【80歳の壁】
ファシリテーター 和田久子さん

の二本立てでしたが、お二人が打ち合わせする流れの中で、 課題図書2冊は別々に著しているが、内容的に「ほぼ共通する部分」が多く、当日は70歳とか80歳とかの「壁」は取り払い、纏めて「フリーディスカッション」することになり、その結果、当日は、新たに参加された70代の男女2名を含めた計9名でフリーディスカッションをしたわけですが、 ファシリテーターを務められていかがでしたか?

Tappo: 和田秀樹氏の著書でもインプットからアウトプットに行動を変える効果について述べられていますが、インプットとアウトプットの大切さ、特に、アウトプットの大切さ、難しさを今回も実感しました。

Hana:アウトプットする方法やできる場所も限られますよね。もう少し詳しくお聞かせください。

Tappo:はぃ。この本にもあるように、一人で読書して知識をインプットするよりもアウトプットの行為の方が、前頭葉が活性化され、老化防止に繋がるということを体感したわけです。研究会で担当がきまると、課題図書を3回位、読み直してレジュメを纏める。そうすると前頭葉が活性化してくる。纏めることで頭を使う。70過ぎたら人前で発表する機会はなかなかない。人前でアウトプットすることを、現役で続けられる機会を得るのが嬉しいんですよね。

Hana:なるほど。和田氏の著書には「アウトプットとは、得た知識を、これまでの経験などを使って加工して述べると前頭葉はフル稼働する」とありますね。「得た知識を(加工)する。」という点では、Chakoさんが主張された、〖86歳の壁〗は、私には、衝撃的でした。Chakoさん、〖86歳の壁〗についてお話しいただけますか。

【「80歳の壁」じゃぁなくて、「86歳の壁」が一番手ごわい!】

Chako:はぃ。私は、この本を2冊読んで、著者の和田さんは専門家とは言え、62歳とまだまだお若く、80歳代になった人ではないので、「少し甘いかな」と感じたところがあります。
Hana: なるほど、和田氏の著書が甘いとお感じになった。そこのところをもぅ少し詳しくお話しいただけますか。

Chako:はぃ。70歳と80歳は全く違うけど、85歳と86歳も全く違う。私の場合は、70歳になったときも80才になったときも、何ら変化なく、まだまだ自分が年寄りという自覚はなかったんです。優先席を譲られても「えっ?いいのに。」って感じでした。85才までは自分がお婆さんと思っていなかったけど、86才になった途端、自分はどうみてもお婆さんとはじめて自覚しました。薬剤師の同期仲間ともこの点は共感しあいました。「86歳の壁が一番てごわいって。」

Hana:うぅーん!「86歳の壁が一番てごわい!」このChakoさんの生の声、60代の私にとってはかなり衝撃的でしたよ。「86歳の壁」って。

Chako:後日談、そのあと、「86歳の壁」で共感し合った薬剤師仲間5名で、グループを作りました。グループ名は、「ハラハラ会」―(笑)
あと、この研究会について感じていることを少しー。私は他の皆さんと違い、コロナ禍になってから参加しているので、ZOOMでの研究会しか知らないのですが、皆さん、お話が上手くて凄いなぁと、本当に感心しています。早く、リアルに皆さんとお目にかかりたい。私が、所属している「船橋市民大学」、「中央区民カレッジ」では、受講生は70才代が多く、いずれにしても私が最年長です。

【シニア世代になって、再び、「青臭い話」ができる場所の大切さ】

Tappo:Chakoさんはじめ、研究会のメンバーは年齢を聞いたら、「あぁ、そうなんだ。」とは思うけど、個人差、その人の生きざまであって、年齢はあまり関係ないかも知れませんね。
Hana:確かに、研究会仲間は、年齢はあまり気にしないですねぇー。世代の背景は気にするけど….。ところで、Tappoさんは、『この研究会は青臭い話ができるから嬉しい』としばしばおっしゃって、私もストライクゾーン!で共感しているのですが、Tappoさんにとって、『青臭い話ができる場所』としてのこの研究会の意義をもう少し詳しくお話しください。

Tappo: はい、年をとると世間体とか世の中の常識の壁とかに阻まれてなかなか心の中にある本音が話しづらい。振り返れば学生時代、友人と夜を徹して話し合ったことは正に「青臭い話」、政治や世の中を批判したり。哲学について、人生についてとりとめもなく語り合った。社会人となって「人生とは」なんて会社仲間に言ったら、「お前、どうした? 頭、おかしいんじゃないか?」なんて言われちゃいそう。この研究会で会話している内容を、他のところで言ったら、『何いってるんだよ。難しいこと言ってー。」で終わりですね、きっとー。でもこの研究会では何を言っても許される。そんな周りからみたら、めんどくさい、青臭い話を、今こうしてこの世代になって再び、気を遣わなくてすむ、気の置けない仲間たちと、思いのたけ話せるのがいいよなぁ。70歳になっても80歳になってもヒトは「人生ってなんだろう〜。」って考えるものなのに、それをなかなか言いづらい。それが、この研究会の中では思いのたけ、心の内が言いあえる。そこがいいなぁーって。

Hana: 皆さん、人生、艱難乗り越えてきて、相手の状況を慮れるのもいいですねぇ。

Tappo:この会に入ってよかったと思ったことは幾度となくあるのですが、特に2つ挙げると、「アウトプットすることで現役の感覚でいられること」、それともう一つ、「時代の流れについていけていること」ー。
コロナで研究会ができなくなったことが凄く残念でショックだったけど、ZOOMでオンライン開催になって2年以上(飲み会はなくなって寂しいけど)、月一回のこの「オンライン研究会」のお陰で、課題図書を読んで、ZOOMの画面に向かって発表するなんて、そんな体験を当たり前のようにできることの有難みは本当に夢みたい。本を読んだりTVを見たり、インプットはできるけど、僕らの世代で、こんな風に定期的に思いのたけを「ZOOM画面に向かってアウトプット!」しているなんて本当に少ないと思います。

Hana:今回、研究会開催へ向けて、準備段階のお二人のやりとりも、私にまで共有してくださっていましたね。互いに思いやりに溢れていて微笑ましかったです。研究会終了後、Chakoさんから届いたメールも、共感しました。「食べることと、動くことが大事、自然に逆らわず そのためには嫌な人や事からは逃げて (逃げるは勝ち) もいいです。思い込みもよくない。ストレスを溜めるのが一番よくない。更には好きな趣味を見つけ、心穏やかに日々を過ごす事こそが大切だと思っています」

Tappo :そうそう、ストレスを溜めないのが一番大切ですね。
Hana: 「 逃げるは勝ち 」のところで思わず笑ってしまいましたよ。

【 夏を乗り切るお勧めの漢方薬 五苓散(ゴレイサン)  】

Hana: ところで、Chakoさん、先月の研究会で、「この季節、熱中症の症状が出たら『五苓散』(ゴレイサン)がお勧めです。」とおっしゃっておられましたが、あの後、熱中症の症状のある方にご紹介してとても感謝されましたので、もう少し詳しくご説明いただけますか。

Chako: 五苓散(ゴレイサン)とは何千年も前の中国の漢の時代の傷寒論に載っている昔の漢方薬で、主薬は猪苓 茯苓 蒼朮 沢瀉 桂皮 (チョレイ ブクリョウ ソウジュツ タクシャ ケイヒ)で、利尿作用のある5つの生薬が配合されています。効能としては 尿量が減量したり 口渇がある時「体内の水分循環を良くし無駄な水分を取り除き」、めまい 吐き気 むくみ 嘔吐 腹痛 頭痛 下痢などの症状が出る時に服用します。従って、乗り物酔い、二日酔い、暑気あたり(熱中症) 、気圧変動による頭痛etc に使われ、速攻で効きます。乗り物酔いをする方など出かける前予防に飲むといいです。熱中症にも事前に服用をお勧めします。お子さんも飲めます。私自身もこどもたちが小さいころから、車で長距離移動するときには、必ず、服用しておりました。

お勧めの漢方薬としてもう一件、不幸にもコロナに罹患してしまった方、喉が痛い、食欲がない症状がでたときにお勧めの漢方は、補中益気湯(ホチュウエッキトウ)と小柴胡湯加桔梗石膏(ショウサイコトウカキキョウセッコウ)と葛根湯(カッコントウ)です。自分がもしかかったら是非飲みたいです。

Hana:大変、参考になります。ありがとうございます。漢方、良いですね。私も、更年期症状で苦しんだ頃は、加味逍遥散(カミショウヨウサン)、現在は、薏苡仁(ヨクイニン)、処方してもらっております。

Hana:最後に、Tappoさん、何か読者の皆さんにメッセージございますか?

Tappo:この研究会でも、健康で毎日いきいきとシニアライフをおくる秘訣について語られてきた中の「名言」で、「<いま、ここ>を大切に生きる!」がありますよね。私も、過去(特に 嫌な思い出 )は振り返らず、誰にも分からないような「未来」を憂うことなく、毎日その一日を有意義に、楽しく過ごすことだけ考えるようにしています。若い現役の方々からは、お叱りを頂戴するかも?ですが、特にコロナ禍において、結果としてシニアたちが元気に過ごすことが、「双方、Win-Winの関係」に繋がると確信しております。 

Hana:: Chakoさん、Tappoさん、今回は、研究会終了後の流れで、即興的なインタビューでしたが、大変、良いお話をお聴き出来ました。ありがとうございました。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。


【Age is just a number.(年齢は単なる数字さ!)
〜インタビューを終えて〜】

今回のインタビューは、お二人に、7月の研究会のファシリテーターをお願いし、研究会当日へ向けてのお二人のメールのやり取りが微笑ましく、研究会終了で解散してしまうにはもったいないと思ったので、急遽、流れと勢いで、このインタビューシリーズ、No7ご登場いただきました。
【Age is just a number.(年齢は単なる数字さ!)】は、好きな言葉の一つですが、今回のインタビューでは改めてこの言葉をかみしめました。Chakoさん、Tappoさん、ありがとうございました。

8月の「第35回 ライフプロデュース研究会」開催は、8月31日(水曜日)17:30〜19:30 ZOOM開催となります。テーマなど詳細については、追って、シニア社会学会のHPにてお知らせいたします。ご参加希望の方は、nakamurayoshiko6@gmail.com にご連絡ください。



⋆ ೄ*✲゚*。✧⋆ ೄ*✲゚*。✧⋆ To be continued. ⋆ ೄ*✲゚*。✧⋆ ೄ*✲゚*。✧⋆ ೄ*✲゚



posted by ライフプロデュース研事務担当 at 18:57| Comment(0) | ブログ

2022年01月24日

袖井孝子先生が【 開運!なんでも鑑定団新春スペシャル 】に依頼人No5として登場されました!

【新春のサプライズ!袖井孝子先生が〖開運! なんでも鑑定団新春スペシャル 〗に依頼人No5として登場されました!鑑定結果に一同 <Amazing!!>

冬至から約1カ月、東京の日の入り時刻は、16:32から、16:58へ、昼間の長さは9時間45分から10時間11分と26分長くなったそうです。

さて、2022年1月もあと1週間で終わりー、新春のサプライズを一つ、ご紹介いたします。

シニア社会学会会長の袖井孝子先生が、1月4日に放送された、テレビ東京の【開運! なんでも鑑定団新春スペシャル 】に依頼人No5として登場されました!今回は、その驚愕の結果のお話です。(過去の袖井先生へのインタビュー記事はコチラから 2021年2月13日

経緯は、昨年末、12月27日に「シニア社会学会」の運営委員会のメールに会長の袖井孝子先生よりメッセージが入りました。「1月4日18時半からの【なんでも鑑定団新春スペシャル】にお宝を持って登場いたします。お時間がありましたら、見てください。」と。

ご主人の袖井林二郎氏は、国際政治学者。著書〖マッカーサーの2千日〗は第6回(1975年)大宅壮一ノンフィクション賞受賞。お二人は、UCLAで知り合いご結婚、その後もご主人は専門の研究の傍ら、竹久夢二のアメリカでの画家としての活動の足跡を辿っていたところ、ロスアンジェルスの知人の日系人宅の地下室に泥だらけの状態だった、縦60cm横50cmの夢二の油彩画を発見! 破格の値段、当時一万ドル(150万円位)で譲ってもらったそうです。そして、帰国時にご自身で持ち帰り、日本で修復されたそうです。
番組では、夢二の生涯と共に、依頼人ご夫妻の現在が紹介され、途中、「現存する夢二の油彩画は20点ほど、もし、本物なら大発見!」という解説にドキドキワクワク、そして袖井先生ご本人評価額、1000万円に対して驚愕の鑑定結果にスタジオ同様、視聴者の私も、 Wow!Amazing!! 
驚愕の鑑定額はコチラから。最下段の〖OPEN THE PRICE〗を押すことをお忘れなく。 


〜鑑定士の田中大氏の解説から〜
大発見! 大正時代に憂いを含んだ美人、いわゆる夢二式美人というもので一世を風靡した。ただこの作品は印象がかなり異なり非常に暗い。体が背景の暗闇に沈み込むような、そんな印象を受ける。それから少しゆがんだ口元、このような表現は憂いを通り越して夢二自身の心の闇、悲しみを表しているような雰囲気。そういった意味で夢二の作品の中でも貴重なものであるし、新しく油彩画が見つかることはほとんどないので重要な発見と言える。

20220105_袖井先生 依頼人No5.jpg

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20220105 袖井林二郎 先生.jpg

袖井先生ご自身も、ご自身のブログにて、ご友人、知人の反応や、今後のこの絵の取り扱いなどについて、更に詳しく説明しておられます。是非、ご覧ください。

◇シニア社会学会会長ブログ なんでも鑑定団に登場しました。

 なんでも鑑定団 その後

以上、袖井ご夫妻の貴重なお宝拝見!!で始まった,壬寅 2022年ー。
コロナ禍3年目にもめげず、新たな芽吹きの予感、新春の朗報!でした。

引き続き、2022年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 
☆*⁎*⁎*⁎☆*⁎*⁎*⁎☆*⁎*to be continued☆*⁎*⁎*⁎☆*⁎*⁎*⁎☆*⁎*⁎*⁎☆




posted by ライフプロデュース研事務担当 at 08:49| ブログ

2021年10月27日

【何事にも集中+心技体。川ちゃん 】

エイジフリーに温故知新!活き活きと輝く70代80代! File No6
何事にも集中+心技体。〖川ちゃん〗 


リタイアした企業戦士、特に子どもの頃から競争社会の中を生きてきて、高度成長期の日本経済を支えた「団塊の世代」の男性は、やっと解放されて, 静かに第二の人生を過ごしている方が多い。が、今回、登場する川ちゃんは違う。川ちゃんは、「即断・即決・即行 」をモットーに、現役時代とほぼ変わらぬスピード感(勘)でずーっと走り続けておられるのだ。御年75歳にして、「未来を信じ、未来に生きる!」を旗印に、同世代の「社会人間」のリーダー(いや、ほぼカリスマ)として、地域活動になかなか一歩踏み出せない同世代を啓発し、ソーシャルアクションを実践、地域コミュニティで実現していく、川ちゃん。
川ちゃんのこの原動力は一体何だろうか。そんな問いを抱き、川ちゃんの心のルーツを探りたくて、今回は、インタビューを試みてみました。

◆川村匡由(まさよし)さん(川ちゃん)プロフィール◆
1946年静岡県遠江(とおとうみ)一宮出身。
ピアノの調律師の父と農業を営む母、三兄弟の長男。
人間科学博士(早稲田大学・1999年)。
社会福祉学者(社会保障・高齢者福祉・地域福祉が専門)
武蔵野大学・武蔵野大学大学院名誉教授。
福祉デザイン研究所所長。そして、山岳紀行家
シニア社会学会理事 ガバナンス研究会座長
http://www.kawamura0515.sakura.ne.jp

マッタ―ホルンにて.JPG
(マッタ―ホルンにて)

Hana:「川ちゃん」はご出身は静岡県遠江(とおとうみ)一宮とのこと。故郷ではどんな少年時代を過ごされましたか。また、どんな少年だったのでしょうか。エピソードがあればご紹介ください。
川ちゃん:サラリーマンと半農の一家の3人兄弟の長男。小学生のころ、チャンバラや月光仮面ごっこ、草野球ではいつもお山の大将で、近所の人たちから「あの子は成功すれば大物。失敗したらヤクザに」と。ヤクザにはならなかったが、大物にもなれなかった(泣)。

Hana: あははは………(大笑い)。少年,川ちゃんが、やんちゃに駆け回る姿が目に浮かびます。
※遠江一宮(村:現森町)出身。琵琶湖がある近江に対し、浜名湖があるため、「遠江」の名がある。また、一宮は小国仁社に由来、小国とは出雲大社の大国に対する美称で、祭神は己等乃麻知媛命(ことのまちひめのみこと)。遠州の小京都ともいわれている。社伝によれば29代天皇の欽明天皇(555年?)、現在地より6キロほど奥まった本宮山に神霊が示現したので、勅命によりそこに社殿が造営された。『続日本後紀』(840年)で「遠江国周智郡の無位の小国天神(中略)に従五位下を授け奉る」と記されている。以来、皇族や武将の信仰が篤く、遠江国一宮として崇敬を受け、江戸時代、「一宮神社」と称していた。

Hana:ご両親はどんな方だったんですか。

川ちゃん:父は日本楽器(現ヤマハ)、河合楽器の調律師で真面目一辺倒の仕事人。母は田畑を持っていて農業しながら専業主婦。母の影響は大きかったな。サラリーマンの夫を支えながら男の子3人を育てたパワーは凄いと思う。

Hana: 川ちゃんは社会福祉学者として社会保障・高齢者福祉・地域福祉の専門家。その他、福祉デザイン研究所所長、山岳紀行家とマルチに活動、ご活躍されております。 いわば複業の先駆者であられます。そこで、質問を幾つかさせていただきます。(この質問は、事前にお聞きしました。)

@  タイムマネジメントの秘訣を教えていただけますか。

←「複業の先駆者」などさらさらないが、人にはだれにも「人生100年」という公平な時間が与えられているため、1分1秒たりとも有効に使うべく独立自尊(慶応義塾大学の創始者・福沢諭吉とは無縁:泣)、即断・即決・即行をモットーに日々研鑽(?)。マイカーはこれまで6台乗り換え(脱・炭素化のため、今年9月、電気自動車のベンツに)、登山を兼ねて各地に調査やゼミ旅行。そして、常に過去を検証して現在の問題を提起し、未来を展望すべく情勢・情報の把握と分析、先読みを。実は賃貸マンションのオーナー。これも内緒の話……。

A  複数の仕事をこなす際の心得がございましたら是非、教えてください。

←場当たり的に過ごさず、10年、20年先を考え、他人よりも先を行く。「少年老い易く学成り難し」だが(泣)。

B  川ちゃんご自身の中でそれぞれのお仕事のバランスはどんな感じなのでしょうか。

←主は研究実践、従は生活設計。ほかは趣味の山歩きで息抜き。いずれにせよ、何事にも全神経を集中させ、満喫することが大事です。

Hana: 読売新聞社中部本社編集局社会部勤務時代のこと、お話になれる範囲で、エピソード、幾つかお話しいただけますか。

川ちゃん:←作家をめざすべく文章修業をと新聞記者になって警察、役所、裁判所を担当したところ民法や労働法、社会政策・社会保障に関心を持ち、麻雀や飲酒で明け暮れしている同僚を横目に弁護士へと志望を変更して司法試験にチャレンジ。その過程で大阪の中堅商社の脱税などをスクープ。暴力団幹部の葬儀でビビるカメラマンを尻目に一人で取材。このころ行政書士試験にパスしたが、39歳のとき、年金改革の本を処女出版したところ大ヒット。某政党から国会議員選挙への立候補を要請されたが、「三バン」でないと固辞した折、地元の大学から非常勤講師を招聘され、研究者の道に。

察回り 川ちゃん (2).jpg
警察官の左肩に映る、若かりし新聞記者 川ちゃんの表情が渋いっ!

※三バン=地盤・看板・カバン。地盤は選挙区と後援会、看板は知名度、カバンは資金力を指す。
Hana:あははは。。。。。暴力団の葬儀のエピソードは川ちゃんらしい武勇伝ですね。 表情変えずにクールに「しらっ!」と取材される川ちゃんが目に浮かびます。さて、川ちゃんが国会議員さんになっていたとしたら、どんな議員さんになっていたのでしょうねー。
川ちゃん:いやぁ、「三バン」でないと、きっぱり固辞しましたよ。その後、42歳で専門学校の専任講師、47歳で社会福祉の大家、三浦文夫先生のご紹介で首都圏の大学の専任教授に就任(助教授・准教授はせず)、NHKのテレビなどに出演。この間、樋口恵子、俵萌子(故人)両氏などの薫陶を受けた。その後、51歳のとき、講演先で濱口晴彦先生に出会い、早稲田大学大学院人間科学研究科で博士論文の提出のご教示を得て学位を取得、同学の大学及び大学院の非常勤講師や日曜講座、シニア社会学会への入会を勧誘された。入会後、袖井孝子、長田攻一先生らとの出会いもあり、感謝、感謝の昨今。 
東大赤門前.jpg
(非常勤講師先の東大にて)

Hana:川ちゃんは年上の方々, 特にお姉さま方?に可愛がられたんですねぇ。
川ちゃん:えー、性別を問わず。。。。いろいろ贔屓にしてもらいましたね。他にも….。

Hana:何となくわかるような気がします。川ちゃんのキャラクター、明るく元気、キュートですもんね(笑)。いつも全力投球、その真摯な生き様は、性差・世代を問わず心打たれ、元気いただきます。ご自身では、それらの方々に可愛がられた川ちゃんの魅力はなんだったんだと思われますか。

川ちゃん:千載一遇のチャンスは絶対逃してはいけない、人生の師に巡り合えたらトコトン教えを乞う。僕にとって人生の師は三浦先生ですね。先生は数年前に亡くなったのですが、生涯に亘って交流がありました。

Hana: 三浦先生にとっても川ちゃんの存在は大きかったのではないでしょうか。
♡このあと、川ちゃんは、三浦先生との交流のエピソードを懐かしそうに幾つかお話してくださいました。
川ちゃん:仲間だと思ってくれていたのではないかと……。


Hana:「生涯現役」の見本のような川ちゃん、エネルギッシュに情熱を保ち続ける秘訣、また、体調管理で気を付けておられることをお聞かせください。

←早寝・早起き・睡眠たっぷり、何事にも集中+心技体。すなわち、心は生涯、自己研鑽の連続、技(?)は高齢者福祉・社会保障・地域福祉・国際福祉の研究で各国に渡航して防災福祉に開眼。体は高校1年で柔道初段、29歳で結婚後、愚妻の誘いで山歩き、ヒマラヤやアルプスの遭難や登頂などを取材。40歳で軽井沢に山荘を建て周辺の山や全国の「ふるさと富士」を登頂、山岳雑誌に寄稿したところ好評のため、印税先渡しで『ふるさと富士百名山』などを出版したり、寄稿したり。開聞岳(薩摩富士)登頂では知覧特攻基地から沖縄戦に飛び立った隊員が頂上を旋回して祖国に別れを告げた悲話に涙。飲酒・喫煙せず、これまで病気一つせず。湯浅道男(故人)・尾上昇元日本山岳会会長の恩恵も。

Hanaリタイア後の、特に男性が地域コミュニティに関わる、ヒントや秘訣、ございましたらお願いいたします。

川ちゃん:団塊世代は理屈っぽいようなんですね。政治と経済の話にはのってくる。でも足りないところは樋口氏いわく、「社会人間」になっていないところ。これまでの人脈やキャリア(経験、技量、資格)を活かし、自身の老活のために地域活動に参加し、実践し、かつ死ぬまで勉強、勉強、また、勉強!そして、ソーシャルアクション」に努めることが大事。
※ソーシャルアクション とは、不利益を被っている人々の状況を改善するため、ソーシャルワーカー等の専門家が運動家、アドボケーター、ファシリケーター、コーディネーター等の役割を担い、陳情・請願や訴訟、デモンストレーション等の示威行動を 住民や当事者と共に行い、公共政策の意思決定に何らかの影響力を与えようとする行動である。 社会参加の促進 は、ソーシャルアクションの主要な目的 となる。

Hana: なるほど、「ソーシャルアクション」ですか。アフターコロナ禍の時代は、益々、必要とされますよね。特に、私たちの世代に・・・。
川ちゃんは、ご自身の80代、90代、どのような未来を描いておられますか。

川ちゃん:戸建ての自宅か賃貸マンションの一部を地域に開放、有志とカフェを運営するとともに地域の行政や社協、病院などと連携して終活互助に取り組み、いずれ愚息(立教大学准教授:地域福祉・居住福祉)に引き継ぐこと。彼の著作はまだ15冊ほど。母校の故末川博総長(民法の権威)の「未来を信じ、未来に生きる!」。

Hana:「ライフプロデュース」研究会が5年ほど前、団塊世代の方々へ聞き取り調査を実施した際の一部があるのですが、ほぼ団塊世代の川ちゃん、これを読まれたご感想は?

川ちゃん:人生の大先輩など多士済々で、まだまだ人間として半人前だと痛感。「追いつけ追い越せ」は無理だろうが、日夜、切磋琢磨したい。

Hana「2025年問題」、真近ですね。ご自身の中の「団塊の世代」とは?を少しお話しいただければ幸いです。

川ちゃん:競争時代を何とか駆け抜けて得たこれまでの人脈やキャリア(経験、技
量、資格)を活かし、「数は力なり」をモットーに国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を三大原則とする世界に誇る日本国憲法を国是に富(所得・資産)の公平分配による社会保障の拡充と平和・福祉国家建設、世界連邦樹立のため、地域活動や社会貢献に努めるべき。学生時代のあのパワーを!(学友は今なお現役の国会議員やフォークシンガーでテレビ出演)

Hana:川ちゃんにとって奥様の存在はどんな存在でしょうか。ご夫婦円満の秘訣は。

川ちゃん:妻とは旅先の木曽路の民宿で出会い、都内の小学校教師(千葉大学卒)を3年勤めて小生と結婚。以後、専業主婦ながら幼児期から読書家で、教えられることが多い。登山についても海外の歴史とか、文化とか作家や学者の情報は妻から得たものが大きい。

Hana: 奥様へのリスペクト、素敵ですねえ。

川ちゃん:「健康第一」を心掛けた食生活、かつ世情の成り行きや夫婦円満の秘訣や第二、第三の人生のあり方を伝授され、感謝、感謝だが、「有能な人材なだけに“社会の損失”」とは小生(おのろけでなく:笑)。ともあれ、妻は、老活・終活の戦友。

Hana:戦友ですか。素敵ですねぇ。お二人で戦ってこられた歳月―。

白馬岳 川村ご夫妻.jpg
白馬岳にて 川村ご夫妻

Hana:この対談シリーズの原題は「Viva!  生き生きと輝き続ける素敵な70代80代 」なのですが、川ちゃんにとって現役であり続ける、また、輝き続けるためのヒントやモットーは何でしょうか。

川ちゃん:まずは健康第一。繰り返しだが、そのためには早寝・早起き・睡眠たっぷり、何事も集中し、心技体、そして、地域活動への参加を通じた老活・終活。

Hana:現役世代への贈りたいメッセージはございますか。

川ちゃん:これも繰り返しだが、健康第一、すなわち、早寝・早起き・睡眠たっぷり、禁煙・禁酒(笑)、何事も集中+心技体、そして、10年、20年先の自分や家族、社会のあり方を見据えた日々の研鑽、すなわち、老活・終活。あと、夫婦げんかの防止に保護猫を飼っており、これまで3匹を看取ったあと、現在、2匹。これが可愛くて、可愛くて。彼らこそ最愛の・・・(笑)。

Hana: わお、川村家には猫ちゃん、2匹おられるんですか。お名前は?

川ちゃん:息子が沖縄から連れて帰ったパック君と保護猫のレオちゃん。

Hana:(写真を見て)わーーっ、二匹とも美猫ですねぇー。

パク(手前)とレオ(後ろ).jpg

              手前がパック君、後ろがレオちゃん

Hana:ライフプロデュース研究会への期待やアドバイス、ございましたらお願いいたします。
川ちゃん:活動の意義と情報の発信・拡散、すなわち、口コミ、マスコミ、ITCの活用や学会報告、ワークショップ、著作活動、メディア出演などを通じた会員の獲得、学びをさらに。

Hana: 貴重なアドバイスありがとうございます。励みになります。「学びをさらに」、この点に関しては「ライフプロデュース」研究会メンバー一人一人の、「飽くなき探求心と向学心」素晴らしいです。自画自賛ですが.....。(笑)

本日はご多忙の中、インタビューお引き受けいただきありがとうございました。
川ちゃん、元気戴きました。ありがとうございました! 



☆*⁎*⁎*⁎☆*⁎*⁎*⁎☆インタビューを終えて 編集後記☆*⁎*⁎*⁎☆*⁎*⁎*⁎☆


研究者・作家・山岳紀行家・不動産経営主である川ちゃんは、<複業の先駆者>とも言えます。何事にも常に誠心誠意、全力投球される川ちゃんー。しなやかに社会の変化の波を乗りこなし、時代のニーズの先取りし、「死ぬまで勉強、勉強、また、勉強!そして、ソーシャルアクションに努めることが大事。」とおっしゃるその表情は爽やかで曇りなく、後に続くものに、未来と希望を感じさせてくれます。

川ちゃんの「学び」の原点は、「柔道一直線」だった静岡県遠江出身の青年が、東京の百貨店で2週間アルバイトして、貯めたお金でカセットレコーダーを買うつもりが勢い「学習机」を買ってしまい、作家を目指すための学びに集中されるようになった、その頃の様です。また、京都の大学で過ごした4年間、親の仕送りにほぼ頼らず、旅館や喫茶店を手伝って自活されたとのこと。その他、若かりし頃の楽しいエピソード、沢山お聞かせいただきました。

現在は、賃貸マンションのオーナーの立場を活用し、その一部を地域に開放、有志とカフェを運営するとともに、地域の行政や社協、病院などと連携して終活互助に取り組んでおられ、並行して、研究活動、執筆活動も精力的な川ちゃん、時代のニーズにマッチした、活動拠点での「終活互助の取り組み」、今後の展開が楽しみです。

今回のインタビューでは、「何事も集中+心技体」がモットー、その生き様から、パワーと元気をいっぱいいただきました。アフター コロナの社会,「超高齢社会」で、未来が描ける、見える、川ちゃんの実践的な活動、とても刺激をいただきました。

ご多忙のところ、「ライフプロデュース」研究会のインタビューにお付き合いいただきありがとうございました。







posted by ライフプロデュース研事務担当 at 13:41| ブログ