2019年12月08日

第17回「ライフプロデュース」研究会、開催しました

皆様、おはようございます。師走も今日から、第2週―年の瀬へ向けて、何かと気ぜわしい季節です。あと3週間、心身ともに健やかに過ごせると良いですね。

第17回ライフプロデュース研究会を開催しました。
今回、会の初めに、参加メンバーで 、過去の研究会テーマダイジェスト版をたたき台にして、今後の研究会の方向性などを話し合いました。「当研究会でやっていることは、果たして読者の皆さんのお役に立っているのだろうか」と。やがて「現状、多くの方々のストライクゾーンではないかも知れないけれど、それでも、ここで語り合っている私たちの経験値や思いや価値観をブログ発信することは無駄ではないのではないか」という見解に行き着きました。当ブログが、これを読んだどなたかの「ライフプロデュース」のヒントになったり、何かを始めるきっかけになったり、新たな一歩を始める一助になれば、それだけで十分嬉しいことと考えます.....。とりあえず、現在17回だから、20回まで頑張ってみましょう。✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。


日時:2019年11月27日(水)18:00 ~21:20
場所:日本プレスセンター
テーマ:「3年後の自分をバックキャスティング・アプローチで描いてみよう!」

「バックキャスティング」とは、
問題解決の手法には先に現状分析から課題を定義して、その解決策を考えるフォァキャスティングと、現状はともかく、先ずはあるべき姿を定義して、その実現手段を考えるバックキャスティングの2種類があります。バックキャスティングとは、未来を予測する際、先ずは目標となるような状態を想定し、そこを起点に現在を振り返って今何をすべきかを考える方法で、いわば未来からの発想法です。
つまり、「具体的にはまだ暗中模索だけど、とにかく〇〇年後にはこうありたい!」とチャレンジングな目標を設定することが大切なのですね。

(今回より少々趣向を変えて、全員仮名にて会話形式でお届けします…)

今回の参加者は、計7名。
靭さん(プレ団塊世代 70代後半)、三井さん(泰然自若な80代)、陽介さん(ゆる〜く家庭菜園)、井戸田さん(元営業マン)、大倉さん(臨床心理士)、Hanaさん(公立小学校 外国語活動指導員)、Mayumiさん(50代 編集者)※年齢無記名者は60代
以下、編集はMayumi & Hana



テーマ:「3年後の自分をバックキャスティング・アプローチで描いてみよう!」

【靱さん】3年後ですか。そうですね、私は後期高齢者ですが、3年経っても引き続いて福島の方々の被災者支援を続けていると思いますよ(編集部注:靭さんは、東日本大震災以来、福島から東京への避難者の支援を続けている。靭さんの地元である東京・中央区在住の避難者らを対象に、下町のソウルフード "もんじゃ焼き" を一緒に焼きながら食べる集いを、ボランティア活動として数十回実施してきた)。だって、福島に帰る家がなくて東京に避難してきた方々の状況は、おそらく現在も3年後も何も変わってないはずですから。彼らをサポートする我々も避難者の方々も、同じ東京が、ここが居場所なんです。だから、年末年始を共に過ごす企画を一緒にやりますし、これからももんじゃ焼きを一緒に食べる。支援者の側には、遠くからわざわざ来てくれる人もいます。みんなが参加し続けてくれるのは、きっとそこに優しさがあるからで、それが良い。

【Hanaさん】3年後も変わらないイメージというのは、今やっていることに納得していらっしゃる訳で、良い状態なんですね。素晴らしいですね!
三井さん、お久しぶりです。お元気でお過ごしでしたか? 3年後の三井さんはどんなふうにイメージしておられますか。

【三井さん 】私は「蟄居(ちっきょ)」の生活をイメージしています。「蟄居(ちっきょ)」とは家の中に閉じこもって外へ出ないという意味でして、ひとりで気の向くままに暮らしたい。大きな変化は求めません。たとえば、今住んでいる一戸建て住宅も古くなってきたけれど修繕せずそのままで良いし、収入は今の年金レベルが維持されればもう十分でそれ以上は求めません。読書量は今のレベルで。読書はとても大事ですよ、テレビやインターネットの情報ではなんだかよくわからないですから。新聞などをしっかり読んで、自分から求めて解決していくことが大事なんです。健康も現状維持で。ただし、目と耳と嗅覚は生きていくうえで重要なので大事にしたいですね。それと、視聴覚機器はね、高品質のものを揃えたい。パソコンやテレビやオーディオ、ラジオ・・・。このように、あまり多くは求めない生き方をしたい。熟した時に朽ちていく自然の道理に学びたいと考えています。

【Hanaさん】「蟄居(ちっきょ)」−難解ですね。年金収入については、今の80代の方は恵まれた状況の方が多いと思いますが、私たち60代以降、更にはもっと若い世代になると、なかなかそうはいかないですよね。(一同、賛同し頷く。)

【三井さん】うーん、そぅですよね。。。あ、それとね、先日は白内障の手術をしました。手術はあっという間。高齢になって保険料が1割負担になったので、これを機に身体のあちこちをフルリセットしようかなとも考えています。あと、取り組み続けている博士論文のテーマが「意識作用と肉体」でして、つまり「脳が健全でなければ、意識も健全にならないのではないか?」というところなのですが、これがなかなか納得の真理にたどり着かないんですよ。だから、年数をかけてでも探求し続けたい。論文完成まで大学に在籍し続ければ学費もかかるんだけど、それよりも今は「真理を探求したい」という気持ちのほうが強いです。

【 Hanaさん 】三井さんの取り組む意欲がすごいです。読書量を保ちたいというのは同感ですね、私も。70代、80代の方のお話をお聞きしましたが、それでは60代の皆さんはいかがですか?

【井戸田さん】はい。私は次の3つをイメージとして持っています。
1つめは、これまで以上に心理学(特に女性心理)を勉強して、自分と関わる大切な人たちと "良好な人間関係" を構築し、それを継続している状態にしたいと思ってるんですよ。それには、いま通っている生涯学習の場で学びつつ、過去にキャリアカウンセラーの勉強で学んだ "傾聴と共感" の基本姿勢を思い出し、多様な人たちと触れ合うことが大切になってくるんじゃないかな。その上で「人生とは?」「人間とは?」といった "根源的な問い" を突き詰めていきたい。この問いの解は永遠に得られないのでは、という思いもありますが、私にとっては "永遠のテーマ" にしても良いぐらい重要な問いなので。
2つめは、自分の周りに悩みごとを抱えている人がいたら、少しでもサポートになるような活動をすること。心理学の勉強をする中で出会う人、触れ合う人を少しでもサポートしたい。で、その活動を通して自分もまた成長できればと思うのです。
3つめは、毎日の心の持ち方です。『ほんとうの贅沢』などの著書で知られる家事評論家・吉澤久子さんの言葉にあるように、「今日1日が楽しかった、幸せだったと思えれば、もうそれで十分! 他に何も望まない。そして明日も幸せな1日でありますようにと祈って床につく」というような心境で、毎日を過ごせるようになりたいです。

【Hanaさん】伊戸田さんは、ものすごく明解なイメージを持ってらっしゃるんですね!

【井戸田さん 】いやいや、この研究会でお話しするために頑張って自分を見つめ直しました。実は、ここに至る前段階がありましてね。10年前の58歳時、勤務先の会社のセミナーで「10年後の自分は?」を発表する機会がありました。必死で未来像を考えた私は「新婚時代に戻って夫婦仲良く旅行や映画やお食事に」「趣味を思いっきり楽しむ」「なんでも良いから社会貢献する」の3つを答えました。
10年経った今、あらためて振り返ってみました。3つめの社会貢献については、同窓会役員や町内会役員等、およそ声が掛かったものは何でも引き受けて8割方は達成できています。2つめの趣味についても、ゴルフやラグビーなどのスポーツ観戦、カラオケ、俳句、ラーメン店食べ歩きなど幅広く足を運んでこれも8割方はできているでしょう。
問題は1つめでして、達成率1割ですね。よく考えると、「新婚時代に戻って夫婦仲良く」というのは相手が合意して初めてできることですよね。私としては2人のハッピーライフを描いていたのですが、妻にはもう女性同士の世界があって、そちらをベースに温泉や海外旅行にどんどん出かける訳です。当初はショックでした。でも次第に変わってきて「何でもかんでも夫婦仲良く、一緒に!」という古い考え方は捨てたほうが良いし、お互いに束縛し合うことは大きなストレスになるから避けたほうが良いし、連携すべき時にはするということで良いではないか、そんなふうに考えが変わってきました。今は2人ともそれぞれ自由な時間を楽しむスタンスに切り替えつつあります。ま、そんなこともあってですね、心理学、特に女性心理学をもっと勉強したいと思っている次第です。

【Hanaさん】女性心理学かぁー…。それは永遠のテーマですね。私たち、女同士ですら女性心理はわからないし、面倒な時もありますしね…..。Mayumi さん、今日はまもなく早退されるとのこと、お帰りになる前にお願いいたします。

【Mayumiさん】
現在は、80代両親は健在、子どもたちも数年で巣立つであろうという、これといって特徴の無い状態です。ですが、もし私が急に意識がなくなったら、あるいは急に他界したら、周りが大変なことになるのは火を見るよりも明らかです。
「日々の買い物はどの銀行カード使うのか、学費みたいなまとまった支払いはどこから出すのか、そもそも持ち主が亡くなった口座はまた使えるようになるまで色んな書類を集めて書いて出向いて、ってすごい時間と労力が要るし、あ、固定資産税の請求が来たら誰が払うとか誰が引き継ぐとか、でもその頃に子どもたちがバリバリ仕事してたら相談する時間さえもままならないだろうし、夫に任せたら何だかんだと業者さんに言われて要らぬ不動産とか買ってしまいそうだし、そうすると最も生真面目な娘が一手に引き受けることになるかな。いやいや、でもね、書類探しながらの遺品整理なんて部屋の中の物を大小全部片っ端からチェックするんだから、しかも期限があるとか言われて急かされるんだから、それを勤務の傍らにやってもらうのはねー。で、片付けるうちに掃除もしたり、このノートは処分しようか、でも小さい物でもみんなに聞かなきゃダメかなとか悩んだり。。確実にすごいストレスと疲労で参っちゃうと思うなー、仕事にも影響出るだろうし、ああそれだけは回避したいなー」と、以前に義両親の家を整理した経験を踏まえての想像が広がります。
義両親とは大変良い関係でしたが、それとは別次元でこうした諸々のことがおきると、身をもって知りました。それゆえ、ぜひ早々にモノとコトの整理を済ませておきたいと思うのです。自分は無意識にやっている日常のことも、もしこれを誰かがやることになったらどうか、という視点で、「55才、終活バッチリできている」にしたいと思っています。いわゆる相続とは少し異なる "日常生活のスムーズな引き継ぎ" のためにも、些細な情報をまとめていく地味な作業をこつこつやっていこうと思います。

【Hanaさん】モノとコトの整理―、いいですね。私も見習わなくっちゃ! あ!時間も押して来ましたね。大倉さんは如何ですか?

【大倉さん】
私は2年前にある進行性の病気の診断を受けました。幸いにも薬で体調を現状維持できていますが、それ以来は、常に体調を現状維持することが最優先で最大の目標としてきました。今回このテーマを与えられて、改めて考えてみました。私は、これまで自分の成長することと自分と家族が幸せになることを中心に考えてきたように思います。そんな自己中心的な自分から脱却しなくてはと考えるきっかけになったのは、この研究会に参加して、みなさまからお話をうかがったことが大きかったと思います。皆さん、社会のためになること、誰かの助けになることを生きがいとして、広い視野で考えて、色々な活動をしておられる。3年後も体調を維持できていることを前提として、私も今まで学んできたことを、助けを必要としている人、困っている人に少しでも還元できるような活動を目指したいと考えるようになりました。
具体的には、@カウンセリングの対象をもう少し、外に広げてみる。現在は大学院時代からのクライアントが3名いますが、カウンセリングをメールで行うことによって、より多くの人の支援につなげることができないかなと思っております。そのために、メール相談メンタルサポーターの養成講座を受講する(2020年)
Aひきこもりの人の支援活動をもっと積極的に行う(2021年)
Bメール相談によるひきこもりの人を対象にした支援活動をライフワークとする(2022年)
ABについては具体的なことはまだ検討中です。

【Hanaさん】「メール相談メンタルサポーター」って、初めて聞きましたが、時代の流れに合致した講座で良いですね。大倉さんにとって、この研究会は、色々な意味で、ストライクゾーンだったのですね。それは、創設メンバーの一人としてとても光栄です。ありがとうございました。それでは、陽介さん、お願いいたします。

【陽介さん】高校教師を定年退職後、「自分史」の本を出版しました。もっとのんびりする筈だったのに、結構飛ばしてきたなぁという感じがします。今年は「市民大学」で「くらしの総点検と生活力アップ講座」(全10回)の講師を担当し、来年は、同大学で「暮らしいきいき,ナイス、エイジング」(全15回)を担当することが既に決まっております。
 昔の教え子たちと一緒に取り組んでいる、300坪の「蚊トンボファーム」はジュニアとシニアチームに分かれて不定期ではありますが、教え子たちの他に友人、知人が一緒に畑を耕し、多世代協働の場となっているのは嬉しいことです。採れた野菜は、子ども食堂に送ったりしています。これは3年後も続けていきたいプロジェクトですね。
今後3年間の展望としては、地元で男女共同参画審議会会長も務めているので、シニア期のジェンダー関連についての研究を深めていきたい。織物も今までどおり続けていきたい。他には、ヨガも継続したいし、ウクレレ演奏にも挑戦したばかりなので、曲が弾けるようになりたいなぁーと思っております。
最近、友人の死から、「死を受容すること」についてもそろそろ考えていきたいなぁと思い始めたところです。

【Hanaさん】陽介さん、今年は例年にも増して、忙しそうでしたよねぇ。楽器はいいですよ。ウクレレかぁ。たおやかな陽介さんのイメージぴったり! あ、そろそろ、Time is almost up! 最後に私ですね。

【Hanaさん】早期退職した後数年間は、働く意欲は失っていたけれど、母校の学び舎にまる5年間籠って、「コミュニティデザイン」や「社会デザイン」中心に学びを探究したあと、それを実社会で実践、展開してみたくなった。で、去年から、ご縁があり、週3日の契約で、公立小学校の現場に関わっています。「外国語活動指導員」として、若い先生方と子どもたちー、次世代の役に立つことが出来る喜びはとても大きいです。タイミング的にも、市川市市民になって40周年だったし....。2020年は教科書も刷新され、5.6年生は英語が教科化されるので、近未来の3年後も、現在の自分の教える能力を更に進化&深化させる形で、明るく楽しい「外国語活動」のクラスをプロデュースしていけたらいいなと思います。可能であれば、このお仕事は70代半ば頃まで、いや、可能な限り継続していきたいと思っております。子どもたちの無限の可能性を1%でも引き出すことが役割のこの職場は、とても魅力的です! 気持ちの余裕ができたら、スペイン語、フランス語の学習もまた再開したいなぁー。教材は、自宅に山ほどあるので....。

また、2012年から活動している、「地域猫活動」については、今秋より、民間資格の「〇〇〇専門士」の講座を受講中なので、来春、この資格を取得後、向こう3年間、この資格を有効に活用し、団体の活動がどのように展開し、地域に貢献できるか未知数ですが(自分の中では明確なビジョンを描いていますが公言はまだまだ、とてもとても恥ずかしくて言えません….。)今からとても楽しみです。機が熟したら詳細を公開致します。また、現在のCat Shelterがとても狭いので、3年後は、猫たちがのびのびと暮らせる広い空間を得る夢を思い描いております。自宅周辺は元農家さんや地主さんがいるので上手く交渉できないかなぁー。破格の家賃で。無理かなぁー。
 写真ももっと上手くなりたいし被写体の幅を広げたい! 旅行にも元気なうちに行ったことのないところに出かけてみたい!
でも、今日、皆さんのお話を伺ってきて、そろそろ、終活も始めなくては!家族・日常生活・お金全般を見直し、整理モードにならなくてはと思いました。それには、何といっても健康第一! 3年後の自分は、心身ともに健やかで、今、取り組んでいることを更に充実させることと並行して、最悪の事態が起こっても家族や周りの方々に迷惑のかからない状態でありたいということでしょうか。

以上、2次会は、場所を変えて、陽介さん、戸井田さん、大倉さん& Hana の計4名で盛り上がり、23時ごろ、お開きとなりました。(新橋 ドイツ居酒屋ベッカラィにて)
新橋 ドイツ居酒屋ベッカラィにて.JPG


 
皆様、Merry Christmas クリスマスツリー


↓は40年ほど前に、仕事先だったドイツの港町ハンブルグより持ち帰った、クリスマスクリスマスツリーの季節に飾る木彫りの人形。40年経ってもこの温かな色合い、風合いは変わりません。Hana


クリブ.jpg

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2019年10月28日

第16回「ライフプロデュース」研究会、開催いたしました。

 台風19号で被災された地域の皆様が一日も早く日常を取り戻されますよう、お祈りいたします....。

第16回 「ライフプロデュース」研究会、開催いたしました。
悲しい出来事や別れが続いたので、気分転換も兼ねて、研究会開催時間の前に、研究会メンバー且つ大学の先輩K子さんをお誘いして、見たかった映画、第76回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「ジョーカー」を有楽町の「丸の内ピカデリー」で鑑賞してきました。この映画館は都内唯一の日本初のドルビーシネマ専用シアター、映画鑑賞楽しみの術をup-dating! 今回の研究会のテーマ、「いまup-datingしている(更新中!)と感じること」に期せずして、ジャストフィット!の体験でした!
https://kakakumag.com/av-kaden/?id=14471

丸の内ピカデリーDOLBY CINEMA.JPG

 映画の内容は、コメディアンを目指す普通の青年が世の中から徹底的に疎外され、狂気に満ちていく過程ー。その過程に説得力があり、残虐な行為に走る理由について、見る人を納得させるものがあるーと二人で感想を共有しました。http://wwws.warnerbros.co.jp/jokermovie/


さて、第16回「ライフプロデュース」研究会、纏め役を担ってくださったのは、プロフェッショナル 現役編集者の Mayumi さんです。

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第16回となる今回のテーマは「いまup-datingしている(更新中!)と感じること」です。参加者それぞれが、現在取り組んでいること、新しい気付きなどを発表しました。年齢を重ねるごとに蓄積してきた知識やスキルに、Up-dating(更新中) というスパイスを日々加えることは、50歳も100歳も年齢差のある若い世代と手を携えていく上で結構大切なことではないでしょうか。

◇ 初めて留学生ホームステイを受け入れて(60代男性)
この夏、ドイツ人留学生の20代若者2人が10日間我が家にホームステイした。留学や研修でとはまた違って、外国の方と日常生活を共にするのは初めての経験で、主に2つの気付きがあった。

【 忖度のない気持ち良い関係 】
たとえば食事時に「ご飯が口に合わない」「お腹いっぱいでもう食べられない」という時、その旨をはっきり伝えてそれ以上は食べない、など。むしろ言われた側も不快にならず、気持ち良く対応できた。日本では社交辞令や忖度によって本心が掴めないケースがあるが、今後はお互いの良い人間関係のために自分もイエス / ノーをはっきり言うよう心がけたいと思った。
【 楽しい一日だった?と尋ねてくれる心遣い 】
夕飯時、見学してきたことなどを2人がひとしきり喋ると、留守番していた私にも必ず「ジイジは何をして過ごしたのですか?」と尋ねてくれる。「TVで高校野球を観ていた」と言うと、「高校野球のどういうところが好き?」などと更に関心を示してくれる。どうやら、朝の「Have a nice day!」の声がけが、帰宅後の「今日はハッピーな一日だったか」と確認し合うことにつながっていて、自身の生活でも見習うよう心がけたいと思った。

◇ ゆっくりと地縁を育む日々(60代男性)
この間、がんばっていた市民大学講座全10回の講師をようやく無事に務め終えた。最終回には10名ほどの受講者一人ひとりに ”私のこれからの10年” をテーマに発表してもらったのだが、「地元の名人を探して取材し、自費でも良いので出版したい」「指揮者になりたい」等、それぞれに夢を持っていることがわかった。「講座をきっかけに妻と話し合って自分で洗濯や料理もやるようになった」という男性も。そして、講座は終わったけれども、今度は「我が家の畑の芋掘りをご一緒にどうですか」と受講生の皆さんをお誘いした。できれば、これからも月1回ぐらい集まろうと思っている。
もうひとつ。近所に、もうシャッター街のような寂しい感じになっているショッピングセンターがあるのだが、そこに新しくカフェができた。このカフェで、いろいろと関わりができている。気に入って店に通ううち、良く来店する人たちと交流するようになり、今では囲碁をやったりしている。今度は彼らと一緒にウクレレ教室を受講することも決めた。

◇ 全然知らなかった "地元の歴史” (70代男性)
東京の築地には学校の発祥地を表す記念碑がいろいろと建っている。特に聖路加病院の辺りには慶應義塾、青山学院、立教学院、明治学院、他にもたくさんある。なぜだろうと思っていたが先日参加した街歩きツアーでその謎が解けた。(幕末から明治にかけて)この辺は外国人居留地だったというのだ。だからミッション系の学校が多いのだろう。なるほど、と思うと同時に、築地は私の地元なのに居留地があったことなど全く知らなかった。案内してくれた「NPO法人築地居留地研究会」のことも、同研究会が30年の歴史を持つことも全然知らなかった。。もっと自分が住んでいる地域のことをよく知らなくては、と強く思った次第だ。それと、今回で "居留地" に大いに興味が湧いたので、全国7か所(東京・築地、横浜、大阪、神戸、函館、新潟、長崎)にあったという居留地についてこれから勉強したい。

◇上書き保存すること (60代女性)学生時代からの友人で、子育てしながら、仕事も続けて、お互いの姑への不満を吐き出しながら、一緒に闘ってきた戦友のような存在の友人がいる。彼女は認知症で入院している姑の攻撃的な言動に傷ついて、見舞いにいく度にひどく落ち込み、しまいには体調をくずすようになったので、お見舞いにいけなくなった。その話を聞きながら、「今日こうして友達と会って、映画をみて、ランチをしながら話をして、楽しい時間を過ごせたことで、上書き保存すればいいんじゃないの」と話したら、「上書き保存する」の言葉と、彼女の何か気分を転換するようなイメージが、その時かちっと音をたててはまったらしい。「そうだ、上書き保存をすればいいのだ」と思って、気分が嘘のように楽になったとのこと。カウンセリングでは、言葉の意味をなかなか感じとってもらえない時があるが、この時はうまく伝わって私も嬉しく感じた。

◇ Webミーティング、skypeからZoomへ進化 (60代女性) 今月より毎週月曜日の夜、将来的に、「地域ねこ活動」に必要不可欠と思われる民間資格を取得するために、Zoomを使ったWebミーティングに参加している。詳細は、資格取得後に明らかにする予定だが、講座の主催者は女性の獣医師。自宅の猫、シェルターにいる猫、地域猫達も確実に年を重ねていくので、来るべき時が来たときに心身ともに自分自身や団体メンバーが悲しみに堪えうることができるように、今から少しずつ、準備せねば!と思ったことが講座参加のきっかけだ。講座の時間帯は、地域ねこ管理区域のパトロールが終わってから1930〜2230 の3時間ー。来春、ここで取得した資格を活用し,「地域ねこ団体活動」の領域を少しずつ拡げていくVISIONを描いている。Webミーティング(ウェブ会議 Zoom)は気軽に参加できて、今後、ますます一般化する会議の手法と感動しているところだ。 https://www.turbine.co.jp/blog/201808-zoom-skype-difference  

◇ 10代以来のスポーツを再び(50代女性)
中学時代に部活でやっていたバドミントンをまたやってみようと、ラケットを購入。思いはあっても行動に移せなかった時期が長かったので、道具を入手しただけでも満足感がある。きっかけは、更年期年齢を迎えて何かと心身の衰えがスピードを増していると感じることが増えたためだ。体重はじわじわと増加、物事を見聞きしても感覚が以前ほどパッと反応しない、等々の症状がある。身体に喝を入れたら何かしら好転するかも知れず、そんな期待を込めて次は体育館デビューをしようと思う。

いかがでしたでしょうか。あまり気負わずに小さなことで日々少しずつ up-dating して、その成果を楽しむことも大切かと思います。読者の皆さまもぜひ楽しい up-dating を!

Mayuimi.M

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次回開催は
11月27日(水曜日)18:00〜20:30
テーマ:3年後の自分をバックキャスティングアプローチで描いて見よう!(仮のテーマ)
場所:内幸町 日本プレスセンタービルディング9F 日本記者クラブラウンジ

第16回 ライフプロデュース 研究会.jpg

posted by ライフプロデュース研事務担当 at 05:28| Comment(0) | 日記

2019年09月30日

第15回「ライフプロデュース」研究会、開催しました。

皆様、こんにちは! 令和元年9月最終日―如何お過ごしですか?
第15回、「ライフプロデュース」研究会、開催いたしました!

今回のテーマは『居場所がなく孤立した人の見守り方、接し方』でした。冒頭で、先月から研究会の参加いただいている、臨床心理士の岡田慶子さんより、心理職の立場でレクチャーいただきました。その後、参加者10名で2時間ほど議論―。その詳細についてご報告いたします。今回の纏め役は、元食品会社の企業戦士だったWさん(60代半ば)です。

 岡田さんは、心理職の立場から、『「ひきこもり」の人たちも含めて、孤立して居場所のない人たち全体に共通する問題の本質は、つきつめると 「生きる意味の喪失」ではないでしょうか。生きる喜びを感じること、それはその人なりの幸せを意味しており、必ずしも社会に出て就労することや、他の人の役に立つことや、賞賛や評価を得ることだけではないように思います。』と述べておられます。

第15回 ライフプロデュース 研究会.jpg

2019.9.25 LP研 「まとめ」
テーマ 『居場所がなく孤立した人の見守り方、接し方』  編集担当 W

議論に入る前に臨床心理士の立場から、岡田さんより今回のテーマに関連して下記の3つの項目についてレクチャーをいただいた。

1.「ひきこもり」の定義:
様々な要因の結果として、社会的参加を回避し、原則的には6か月以上にわたって、概ね家庭にとどまり続けている状態を指す概念
2.「ひきこもり」の要因:
「個々のケースの背景にあるもの」、と「現代社会が生み出しているという側面」、「親の養育態度等の家庭環境との関連」等、様々なケースが考えられる
3.「ひきこもり」の支援の課題について:
「支援機関へのつながりにくさの問題」、「支援のゴールをどう考えるか」、「高齢化の問題」(いわゆる「8050問題」等)といった様々な問題、課題がある

次いで議論に入り、まずAさんから、「ひきこもりの前段階として『居場所がない人』⇒『ひきこもり予備軍』の方々がおられる」との提起があり、またBさんは「他人が思うほど、ご本人は寂しく感じていないというケースも多いのでは」とも。Cさんは(元カウンセラーの立場から)「うつ病の方に『頑張って』と励ますことがタブーのように、『孤立しかかっている方』に、周囲があまり余計な干渉をしたり、アドバイス等をするのは適切ではない。むしろ、相手の方と一定の距離感を持ちつつ寄り添い、お話はしっかり傾聴する(時に共感する)姿勢をとっていくことが大切と思う(まずは自分への信頼感を得ることが大事)」と。
 
次いでDさんは「年齢に関係なく突然『ひきこもり』状態になることがあるのでは。(ご自分の経験から)突然の病い発症後、治療を経て社会復帰した後、そういった経験をしたことがプラスにもなったと感じた」と述べ、そのご経験から「周囲の方々には、遠くから見ていて欲しい、ニコニコ笑って見守っていて欲しい」と貴重なアドバイスも。またEさんは、「児童虐待等があった場合は、公的機関へつなげていくことが大事。」といった意見も。Fさんは、「サラリーマン、特に若年層の方々がむしろ深刻だ。孤立とフラストレーションは違う」、そして「男女差もありで、男性の方が社会的挫折感を味わうことが多く、男性の方が孤立する傾向が強いのでは?」といった意見も。

Gさんは、ライフプランリスクについて「金」、「病気」、「離婚」、「親の介護」等々の要因があると語られ、「日本の若者は親と同居する割合が高く、海外では早い段階で親離れ子離れがきちんと出来ており、こういったことも要因の一つになっているのでは?」と指摘された。Hさんは、ご自身の親子関係でのご経験に触れられ、様々な紆余曲折を経て、最終的にはお子さんの方が、「これはヤバイ!と思った」と自覚されたことが良かったと述べられた。Iさんは、シニアを中心とした『自立支援』について組織として取り組んでおられ、「高齢者については、あくまで『場』をつくって、呼びかけるまでが重要で、無理やり引っ張り出すまではNG!」と貴重なアドバイスを頂戴した。またJさんは「自分が役立っている場所」=「居場所」なのでは?とご自身の被災者支援活動のご紹介に沿って述べられた。

そのお話をうけて、最後に「居場所」=「役割」がキーワード、また、「居場所」とは単に「場所」ではなく、気のおけない話ができる「友人たち」の存在が大きいという点でも共感を得た。

 今回は「ひきこもり」のお話から「孤立の問題」へと様々な角度、視点からの議論が盛り上がり、あらためてこのメンバーの「多様性」の有難さ、貴重さ、素晴らしさ等々を実感したひとときでした。

以 上


【編集後記】  中村昌子              
研究会開催後、今回纏め役担当のWさんより研究会アドレス宛にメールが届いた。 団塊世代 元サラリーマンの「孤立の問題」にフォーカスして、元職場の先輩の具体例を共有された。高度成長期を担った団塊世代の企業戦士が定年後、家庭でも居場所がなくなり、成長した子どもたちとも会話が全くかみあわず、「熟年離婚」に至ってしまった実例だった。Wさんは、身近な方のこうした事例に直面し、「すぐには良い解決策等が見いだせない」状況の時には、見守る立場として、「焦らず、まずは、相手にしっかり寄り添い、話をじっくり傾聴することが第一、そして出来るだけ共感の意を伝えることが大切であり、そこから<その先>が始まるーと身に染みて感じている」とのことだった。

中村の家族の例も一つご紹介したい。3歳上の姉が、熟年離婚を機に孤立し、独り、引きこもり状況がかれこれ10年以上続き、家族の心配事の種だった。その間、私を含む3人のきょうだいたちは、留守電にメッセージを残したり、手紙を書いたり、食材を送ったりはしてみたものの、返事すらないことが続いた。このままでは姉の老後は「孤独死」だってあり得ると心配していたところ、昨年、姉の日常に、一筋の光が射した。ハローワークで応募した、表参道の大通りに面した、ナチュラルフードのお店に66歳で採用されたのだ。姉は、「実社会」と関わりはじめたことをきっかけに、みるみる自分を取り戻し、趣味の水彩画も再開し、私たち、きょうだいとの関わり方も少しずつ変わってきている。
昨日9月29日は、その次姉からの誘いで、表参道の若者に人気のハンバーガー屋さんで長姉と3姉妹でランチをした。私たちとのおしゃべりを楽しみつつ、ハンバーガーを頬張って食べる現在67歳の姉の横顔を眺めながら、生きる力を取り戻した姉の姿に嬉しくて胸が詰まった。昼食後、姉が働いている職場の方々数人にも紹介され、その方々の温かな雰囲気と笑顔に「あ、なるほど。」と感じた。外国人客も多いその店はオーガニックの食材やアロマオイル&化粧品も扱っており、専業主婦期間が長かった姉は、語学に、アロマの学びにと、向学心も芽生えているようだ。この日を迎えるまで、一体全体、私たちはどれだけの月日を費やしたことだろうか。

社会が人を片隅に追いやってしまう場合もあれば、社会という「窓」がその人の自己を取り戻す役割を担う場合もある。久しぶりに浴びる「社会の窓からのそよ風」で、姉は安堵し自分を取り戻しつつある…….,,うまく言えないが、そんなふうに感じた、令和元年、9月最後の日曜日だった。
第15回 ライフプロデュース 研究会 ハンバーグランチ.JPG

次回開催は
10月23日(水曜日)18:00〜20:30
テーマ:最近、自分自身がUp-datingしている(更新中!)と感じていること
場所:内幸町 日本プレスセンタービルディング9F 日本記者クラブラウンジ
posted by ライフプロデュース研事務担当 at 10:16| Comment(0) | 日記