コロナ禍のまる3年、「ライフプロデュース」研究会は、休むことなく、1回/月開催して参りました。
6月6日に開催された研究会では、5/9(火)に開催された、「第43回 ライフプロデュース」研究会に続いて、「研究会の今後や開催方法」等について、話し合いました。その結果、今後しばらくは、第4金曜日 17:30〜19:30に開催することになりました。
当研究会に関心のある方、研究会がどんな様子か覗いてみたいかたは、以下、今後の予定や、研究会メンバーの抱負やご意見などの抜粋を記してみました。「ライフプロデュース」研究会の活動内容に関心を持たれた方は、是非、この機にご連絡ください。皆さまの参加をお待ちしております。
連絡先:nakamurayoshiko6@gmail.com
(1)第44回「ライフプロデュース」研究会の報告
1)日 時:2023年06月06日 17:30〜19:30
2)ファシリテーター:中村昌子
3)タイトル:前半:研究会の今後の話し合い 後半:読書会 『私とは何か』「個人」から「分人」へ 平野啓一郎 講談社現代新書 2012年
4)場 所:ZOOM開催
【今後の予定】
・7/28 3年間のコロナ禍を経験して、ライフスタイル(価値観、人生観、行動面など、どう変わったか? 担当:若井泰樹さん
・8/25 医療費を節約できる、賢いお医者さんのかかり方 担当:清水春代さん
・9/22 戦時中、本当にあった人造石油プロジェクト 担当:柴本淑子さん ・10/27 読書会「DIE WITH ZERO」ビル・パーキンス(著)ダイヤモンド社 2020 担当:岡田慶子さん
・11/24 「認知症の予防」担当:長谷川洋さん
・12/22 リアル忘年会 幹事:中村昌子 都内のレストラン、居酒屋で開催予定です。
〖一部抜粋〗
研究会メンバーの方への質問事項
1.あなたにとって「ライフプロデュース」とは?
2.研究会で話し合いたいテーマは?
3.「読書会」で取り上げたい本は?
2.研究会で話し合いたいテーマ 一つ以上
残りの人生を、できれば悔いのないように、心豊かに健やかに過ごしたいと切に願っています。そのために、今できることは何なのか。心の準備やもっと具体的なこと、例えば社会的な制度や支援についての情報収集など、学ぶべきことも沢山あると思われるので、それらについて学ぶ機会にできれば幸いです。
また、更に広く世界に目を向けてみれば、人として最低限の基本的な生活も保障されないような悲惨な生活を強いられている人々もいます。そういう現実をどう考えて、何ができるのか考える機会も得たいと思います。
3.研究会「読書会」で取り上げたい本 一冊以上
@ エリザベス・キューブラ・ロス : 「死ぬ瞬間」 死とその過程について
A 同 :「人生は廻る輪のように」
スイス生まれの医学博士、精神科医。ターミナルケア、サナトロジーの創始者。死と真摯に向き合うことで、クオリティ・オブ・デスという新しい概念をもたらした。人は誰でも死ぬ。しかし、その時が近づいてくるまで、多くの人はその事実に向き合おうとしない。世界的ベストセラーとなった「死ぬ瞬間」を読み通して、彼女がもたらした新しい概念について理解を深めてみたい。また、「人生は廻る輪のように」は彼女の自伝であるが、「死」という出来事にあくまでも真摯に対峙した彼女の人生を追ってみたい。
B 神谷美恵子 : 「生きがいについて」
神谷美恵子はつねに苦しむひと、悲しむひとのそばにあろうとした。本書はひとが生きていくことへの深いいとおしみと、たゆみない思索に支えられた、まさに生きた思想の結晶である。(解説・柳田邦男)
C ビル・パーキンス 「DIE WITH ZERO」
この本のテーマは、「本当の人生を生きる」ということ。
ただ生きるだけではなく、十分に生きる。経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を考える。ビル・バーキンスが考えた「あなたの人生を確実に豊かにする方法」としての提案。
【YSさん】
1.あなたにとって、「ライフプロデュース」とは?
この年齢になると、自分自身の信条は(たぶん)確立しているのですが、果たしてそれでいいのか、もっといい考えはないのか柔軟に考えたい。他の人たち、とくに年齢が近く真面目に生きてきた人たちが、今何に興味を抱き、どんな意見を持ち、時代の急速な変化にどう対応しているのか。それにとても興味があり、知ることが自身のライフプロデュースの一助になる。そんな考えでこの会に入りました。
2.研究会で話し合いたいテーマ 一つ以上
@多様性 研究会でも取り上げたテーマではありますが社会が前のめりになるほど「多様性」は大きな課題です。男女平等、ハラスメントの撲滅、働き方の見直しなど、まだ取り上げられるテーマはあると思います(私は専門ではありませんが)。
A趣味・特技 自分の趣味や特技の話。単に内容の紹介ではなくそれによって自分がどう変わったか、どう役に立ったかに重点を置く。
B「玉砕の島ペリリュー」で起きたこと
C戦争中、本当にあった「人造石油プロジェクト」
BとCは私がかなり綿密な現地取材をして記事を書きました。この2つのテーマならファシリテーターとしてお話しすることができます。戦争の悲惨さ、無意味さを考える意味で。
3.研究会「読書会」で取り上げたい本 一冊以上
@「玉砕の島ペリリューから生還した父」ゆき惠・ヒアシュ(潮出版)上記した、ペリリュー島について、この本に深く関わりました。
A「騎士団長殺し」村上春樹(新潮社)毎年ノーベル賞候補として騒がれるので今のうちに。いかにも村上ワールドという作品ですが、上下巻で長いのが難です。
B「魂萌え!」桐野夏生(毎日新聞・文庫は新潮社)女性初のペンクラブ会長になった桐野さんの作品。発行はちょっと古いのですが、女性の老いを扱っています。
【FOさん】
1・あなたにとって、「ライフプロデュースとは?
どのような視点で捉えているか等の意見交換および異分野のテーマや情報による新たな気づきの場
2.研究会で話し合いたいテーマ
高齢化とAI (ICT ) 、多様な社会と家族・個人、高齢者の生きがいと役割・責任など
3.研究会「読書会」で取り上げたい本 一冊以上
@LIFE SPAN 老いなき世界 デビット・A・シンクレタ
ハーバード大学医学大学院の教授で、老化研究の第一人者
老化とは、老化のメカニズム、老いない体を手に入れる方法など興味深い内容
A スマホ脳 アンデシュ ・ハンセン
Bほんものの老い 青木羊耳 91歳のフレイルをスマートに生きる
【KYさんからの回答】
LP研の皆様の、真摯に物事に取り組む姿勢、刺激を受けております。
3.研究会「読書会」で取り上げたい本 一冊以上
渦 妹背山婦女庭訓 魂結び 大島真寿美 文春文庫
江戸時代の大坂・道頓堀。穂積成章は父から近松門左衛門の硯をもらい、浄瑠璃作者・近松半二として歩みだす。だが弟弟子には先を越され、人形遣いからは何度も書き直させられ、それでも書かずにはいられない。物語が生まれる様を圧倒的熱量と義太夫のごとき流麗な語りで描く、直木賞&高校生直木賞受賞作。
収容所(ラーゲリ)から来た遺書 辺見じゅん 文春文庫
俳句は身を助ける、と実感した本です。 戦後のシベリア抑留中に亡くなった元満鉄職員の山本幡男による実在の遺書をモチーフとしています。山本幡男さんはシベリア収容所(ラーゲリ)での過酷な生活の中でも帰国の希望を失うことなく、句会を開き、仲間たちを励まし続けていました。そんな山本幡男さんの恩に報いるべく、家族への遺書を託された仲間の手によって、敗戦から12年が経過したころから一字一句遺族に伝えられ始めました。
【TYさん】
1・あなたにとって、「ライフプロデュースとは?
@ シニア期においても、“青臭い”議論の出来るごく少ない「居場所」です。
2.研究会で話し合いたいテーマ
・「ポストコロナ(禍)時代」において何が変わったか?何を、どのように変えようとしているか?(特に、個人的な「ライフスタイル」視点で)
3.研究会「読書会」で取り上げたい本 一冊以上
★「元気に下山」(2019年・宝島社新書) 〜毎日を愉しむ48のヒント〜
五木寛之著
★「22世紀の民主主義」(2022年・SB新書) 成田悠輔著
【Y.N】
1.ライフプロデュースとは?
・他者との対話の中で気付きを得、「Unleran(学びほぐし)」することの難しさと醍醐味を味わうこと。
2. 研究会で話し合いたいテーマ
@ 世界サブカルチャー史 欲望の系譜から (60年代 70年代 80年代 90年代 2000年代 2010年代)〜今を知るためにこそ過去に飛べ!!周縁から見えてくる時代の気分、深層を探る……。
戦後サブカルチャー年表 アメリカ編 - 世界サブカルチャー史 欲望の系譜 - NHK
3. 読書会:とりあえず、今、借りてきている本は↓コレです!
私とは何か「個人」から「分人」へ 平野啓一郎 講談社現代新書 2012
参考記事: 平野 啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ』|慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC) (keiomcc.com)
【HHさん】
第43回LP研 テーマに関する回答 長谷川 洋
1. あなたにとって、「ライフプロデュース」とは?
令和4年3月に行われたRSSC同窓会での行事で、中村昌子さんによる「グリーフサポート・ペットロスサポート講座」をZOOMで受講した後で、私の書いた、立教セカンドステージ大学の修了報告書「先祖を辿る」を読んで頂き、丁寧なコメントをメールにて頂いたことを機に、中村さんからLP研に参加の招待を受けました。しかし、この会のライフプロデュースという趣旨が良く分かっていないまま、今日に至っています。改めてHPなどを拝見させて頂いたところ、人生100年時代を生き抜くために必要なスキルが記載されていました。すなわち、根底にあるものが「自立」「共生」そして「共感(響感)」とありました。後期高齢者に入ってから年々老化していく自分が、果たしてどれだけのことが出来るか全く自信がありませんが、少しでも会員の皆さんと切磋琢磨できることが出来れば幸いと思っています。「学ぶことを止めるのは死ぬ時である」と誰かが言っていましたが、私も同感です。
2.研究会で話し合いたいテーマ 一つ以上
1 「なぜ戦争はなくならないのか」について話し合うこと。 ウクライナからの留学生が、今年の練馬で行われた陸上自衛隊閲覧式の席上で言ったことが印象に残りました。日本には憲法9条があるからロシアには攻めてこないので、安心して日本海沿岸を守っていた兵までウクライナに廻して投入しています・・・・・と。
俳人池田澄子さんは渡邊白泉の句「戦争が廊下の奥に立ってゐた」を掲げて、お願いですから何があっても戦争を起こさないでくださいとエッセイに記していました。
東洋医学における「気」に付いて話し合う。
「気」とは何か? 生きる源であり、エネルギーとも言われています。「気」を使った熟語を数えるとその多さに驚きます。大事なことは呼吸法であり、ヨガや太極拳などは上手く取り入れて行う健康法です。私自身まだその奥深さについては何も知りませんが、これから学んでいきたいと思っています。
断捨離について話し合う。
狩猟民族は異動するので、大きな荷物を持っていては生きていけませんが、日本人は農耕民族が基本となってきました。その為に、どうしても多くの品物を抱え込んでしまいます。死んでから家族に処分を任せるのでなく、生きているうちにどのようにしたら、効率的に断捨離が出来るか、教えて頂きたいので、このテーマを提案いたします。故 立花隆氏のように生前から考えていたことが見事に実施できるコツを知りたいと思っています。
3.研究会「読書会」で取り上げたい本 一冊以上
@ 「子ども、本、祈り」 斎藤著 (出版社: 教文館)
1940年新潟市生まれ、小学校1年より高校卒業まで長岡で過ごす。立教大学法学部卒業。福音館書店の編集者として子どもの本の編集に長く携わった後、2000年より作家活動に専念。2007年より、河合隼雄氏を継いで「児童文学ファンタジー大賞」選考委員長を務める。2017年4月より日本聖公会浦和諸聖徒教会を母体とする麗和幼稚園園長。講演や著作を通して、子どもの本のあゆみを伝え、子どもたちに本を読んでやることの大切さ、選書の大切さを訴える活動も続けている。
A「最後の講義 完全版 これからの時代を生きるあなたへ」 上野千鶴子著 主婦の友社 2022年刊
副題 ≪安心して弱者になれる社会を作りたい≫ と記してあります。
B「生命の暗号―あなたの遺伝子が目覚める時―」村上和雄著(筑波大学教授)サンマーク出版(1997年発刊)
かなり以前の本ですが、もう一度引っ張り出して、読み返してみたくなりました。遺伝子ONの生き方、誰が生命の暗号を書いたかなどについて当時は大いに話題になったと記憶しています。また村上和雄氏は、寄席などで体験する笑いが病気の治療になるとも提唱しています。
〖後半 読書会〗について
この作品は、作者が近未来長編小説『ドーン』を刊行後、複数の知人や読者から、作中で語られている「分人主義」という思想についてのエッセンスを纏めてもらいたいという意見を受けて、わかりやすさを第一に考えて着手したのが本書らしいです。『ドーン』は、さまざまな矛盾をかかえて突き進む世界に「分人(ディヴィジュアル)」という概念を提唱した、人間の真の希望を問う長編で、第19回、Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞(講談社文庫)ー。
読書会は、いつもながら、様々な視点からそれぞれの感想をシェアし興味深い場となりました。一冊の本について、自分の考えをアウトプットする機会、特に、自分では選んで読まない本について感想を述べる機会を得ることは貴重ですね。状況に応じた「分人」の集合体が個人であり、数や比率は容易に変わりうるという考え方、私は納得です!
後日、研究会のグループラインに、今回参加された長谷川さんが、「散歩道の途中のお寺の住職さんが書かれた今月の言葉が、今回の読書会のテーマに通じるものがあったのでシェアします」と写真を送ってくれました。このような流れも「ほっこり」と研究会の醍醐味ですね。
それでは、また!

゚*❋⁎❈*゚*❋⁎❈*゚to be continued ゚*❋⁎❈*゚*❋⁎❈*゚*
研究会メンバーの方への質問事項
1.あなたにとって「ライフプロデュース」とは?
2.研究会で話し合いたいテーマは?
3.「読書会」で取り上げたい本は?
【KOさん】
1.あなたにとって、「ライフプロデュース」とは?
私の場合、帚木蓬生氏の「ネガティブ・ケイパブリティ」との出会いが研究会参加のきっかけだったと思います。「目から鱗が剥がれ落ちる」のを実感できたと思いました。これまでの人生、それなりに苦労もありました。その経験を踏まえて、自分の人生をプロデュースするという発想を持って、世の中の出来事について改めて考察して、色々な経験を持つ方々と意見を交換する。それはとても刺激的であり、私の人生を豊かにするのにきっと役立つだろうと考えています。
1.あなたにとって、「ライフプロデュース」とは?
私の場合、帚木蓬生氏の「ネガティブ・ケイパブリティ」との出会いが研究会参加のきっかけだったと思います。「目から鱗が剥がれ落ちる」のを実感できたと思いました。これまでの人生、それなりに苦労もありました。その経験を踏まえて、自分の人生をプロデュースするという発想を持って、世の中の出来事について改めて考察して、色々な経験を持つ方々と意見を交換する。それはとても刺激的であり、私の人生を豊かにするのにきっと役立つだろうと考えています。
2.研究会で話し合いたいテーマ 一つ以上
残りの人生を、できれば悔いのないように、心豊かに健やかに過ごしたいと切に願っています。そのために、今できることは何なのか。心の準備やもっと具体的なこと、例えば社会的な制度や支援についての情報収集など、学ぶべきことも沢山あると思われるので、それらについて学ぶ機会にできれば幸いです。
また、更に広く世界に目を向けてみれば、人として最低限の基本的な生活も保障されないような悲惨な生活を強いられている人々もいます。そういう現実をどう考えて、何ができるのか考える機会も得たいと思います。
3.研究会「読書会」で取り上げたい本 一冊以上
@ エリザベス・キューブラ・ロス : 「死ぬ瞬間」 死とその過程について
A 同 :「人生は廻る輪のように」
スイス生まれの医学博士、精神科医。ターミナルケア、サナトロジーの創始者。死と真摯に向き合うことで、クオリティ・オブ・デスという新しい概念をもたらした。人は誰でも死ぬ。しかし、その時が近づいてくるまで、多くの人はその事実に向き合おうとしない。世界的ベストセラーとなった「死ぬ瞬間」を読み通して、彼女がもたらした新しい概念について理解を深めてみたい。また、「人生は廻る輪のように」は彼女の自伝であるが、「死」という出来事にあくまでも真摯に対峙した彼女の人生を追ってみたい。
B 神谷美恵子 : 「生きがいについて」
神谷美恵子はつねに苦しむひと、悲しむひとのそばにあろうとした。本書はひとが生きていくことへの深いいとおしみと、たゆみない思索に支えられた、まさに生きた思想の結晶である。(解説・柳田邦男)
C ビル・パーキンス 「DIE WITH ZERO」
この本のテーマは、「本当の人生を生きる」ということ。
ただ生きるだけではなく、十分に生きる。経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を考える。ビル・バーキンスが考えた「あなたの人生を確実に豊かにする方法」としての提案。
【YSさん】
1.あなたにとって、「ライフプロデュース」とは?
この年齢になると、自分自身の信条は(たぶん)確立しているのですが、果たしてそれでいいのか、もっといい考えはないのか柔軟に考えたい。他の人たち、とくに年齢が近く真面目に生きてきた人たちが、今何に興味を抱き、どんな意見を持ち、時代の急速な変化にどう対応しているのか。それにとても興味があり、知ることが自身のライフプロデュースの一助になる。そんな考えでこの会に入りました。
2.研究会で話し合いたいテーマ 一つ以上
@多様性 研究会でも取り上げたテーマではありますが社会が前のめりになるほど「多様性」は大きな課題です。男女平等、ハラスメントの撲滅、働き方の見直しなど、まだ取り上げられるテーマはあると思います(私は専門ではありませんが)。
A趣味・特技 自分の趣味や特技の話。単に内容の紹介ではなくそれによって自分がどう変わったか、どう役に立ったかに重点を置く。
B「玉砕の島ペリリュー」で起きたこと
C戦争中、本当にあった「人造石油プロジェクト」
BとCは私がかなり綿密な現地取材をして記事を書きました。この2つのテーマならファシリテーターとしてお話しすることができます。戦争の悲惨さ、無意味さを考える意味で。
3.研究会「読書会」で取り上げたい本 一冊以上
@「玉砕の島ペリリューから生還した父」ゆき惠・ヒアシュ(潮出版)上記した、ペリリュー島について、この本に深く関わりました。
A「騎士団長殺し」村上春樹(新潮社)毎年ノーベル賞候補として騒がれるので今のうちに。いかにも村上ワールドという作品ですが、上下巻で長いのが難です。
B「魂萌え!」桐野夏生(毎日新聞・文庫は新潮社)女性初のペンクラブ会長になった桐野さんの作品。発行はちょっと古いのですが、女性の老いを扱っています。
【FOさん】
1・あなたにとって、「ライフプロデュースとは?
どのような視点で捉えているか等の意見交換および異分野のテーマや情報による新たな気づきの場
2.研究会で話し合いたいテーマ
高齢化とAI (ICT ) 、多様な社会と家族・個人、高齢者の生きがいと役割・責任など
3.研究会「読書会」で取り上げたい本 一冊以上
@LIFE SPAN 老いなき世界 デビット・A・シンクレタ
ハーバード大学医学大学院の教授で、老化研究の第一人者
老化とは、老化のメカニズム、老いない体を手に入れる方法など興味深い内容
A スマホ脳 アンデシュ ・ハンセン
Bほんものの老い 青木羊耳 91歳のフレイルをスマートに生きる
【KYさんからの回答】
LP研の皆様の、真摯に物事に取り組む姿勢、刺激を受けております。
3.研究会「読書会」で取り上げたい本 一冊以上
渦 妹背山婦女庭訓 魂結び 大島真寿美 文春文庫
江戸時代の大坂・道頓堀。穂積成章は父から近松門左衛門の硯をもらい、浄瑠璃作者・近松半二として歩みだす。だが弟弟子には先を越され、人形遣いからは何度も書き直させられ、それでも書かずにはいられない。物語が生まれる様を圧倒的熱量と義太夫のごとき流麗な語りで描く、直木賞&高校生直木賞受賞作。
収容所(ラーゲリ)から来た遺書 辺見じゅん 文春文庫
俳句は身を助ける、と実感した本です。 戦後のシベリア抑留中に亡くなった元満鉄職員の山本幡男による実在の遺書をモチーフとしています。山本幡男さんはシベリア収容所(ラーゲリ)での過酷な生活の中でも帰国の希望を失うことなく、句会を開き、仲間たちを励まし続けていました。そんな山本幡男さんの恩に報いるべく、家族への遺書を託された仲間の手によって、敗戦から12年が経過したころから一字一句遺族に伝えられ始めました。
【TYさん】
1・あなたにとって、「ライフプロデュースとは?
@ シニア期においても、“青臭い”議論の出来るごく少ない「居場所」です。
2.研究会で話し合いたいテーマ
・「ポストコロナ(禍)時代」において何が変わったか?何を、どのように変えようとしているか?(特に、個人的な「ライフスタイル」視点で)
3.研究会「読書会」で取り上げたい本 一冊以上
★「元気に下山」(2019年・宝島社新書) 〜毎日を愉しむ48のヒント〜
五木寛之著
★「22世紀の民主主義」(2022年・SB新書) 成田悠輔著
【Y.N】
1.ライフプロデュースとは?
・他者との対話の中で気付きを得、「Unleran(学びほぐし)」することの難しさと醍醐味を味わうこと。
2. 研究会で話し合いたいテーマ
@ 世界サブカルチャー史 欲望の系譜から (60年代 70年代 80年代 90年代 2000年代 2010年代)〜今を知るためにこそ過去に飛べ!!周縁から見えてくる時代の気分、深層を探る……。
戦後サブカルチャー年表 アメリカ編 - 世界サブカルチャー史 欲望の系譜 - NHK
3. 読書会:とりあえず、今、借りてきている本は↓コレです!
私とは何か「個人」から「分人」へ 平野啓一郎 講談社現代新書 2012
参考記事: 平野 啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ』|慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC) (keiomcc.com)
【HHさん】
第43回LP研 テーマに関する回答 長谷川 洋
1. あなたにとって、「ライフプロデュース」とは?
令和4年3月に行われたRSSC同窓会での行事で、中村昌子さんによる「グリーフサポート・ペットロスサポート講座」をZOOMで受講した後で、私の書いた、立教セカンドステージ大学の修了報告書「先祖を辿る」を読んで頂き、丁寧なコメントをメールにて頂いたことを機に、中村さんからLP研に参加の招待を受けました。しかし、この会のライフプロデュースという趣旨が良く分かっていないまま、今日に至っています。改めてHPなどを拝見させて頂いたところ、人生100年時代を生き抜くために必要なスキルが記載されていました。すなわち、根底にあるものが「自立」「共生」そして「共感(響感)」とありました。後期高齢者に入ってから年々老化していく自分が、果たしてどれだけのことが出来るか全く自信がありませんが、少しでも会員の皆さんと切磋琢磨できることが出来れば幸いと思っています。「学ぶことを止めるのは死ぬ時である」と誰かが言っていましたが、私も同感です。
2.研究会で話し合いたいテーマ 一つ以上
1 「なぜ戦争はなくならないのか」について話し合うこと。 ウクライナからの留学生が、今年の練馬で行われた陸上自衛隊閲覧式の席上で言ったことが印象に残りました。日本には憲法9条があるからロシアには攻めてこないので、安心して日本海沿岸を守っていた兵までウクライナに廻して投入しています・・・・・と。
俳人池田澄子さんは渡邊白泉の句「戦争が廊下の奥に立ってゐた」を掲げて、お願いですから何があっても戦争を起こさないでくださいとエッセイに記していました。
東洋医学における「気」に付いて話し合う。
「気」とは何か? 生きる源であり、エネルギーとも言われています。「気」を使った熟語を数えるとその多さに驚きます。大事なことは呼吸法であり、ヨガや太極拳などは上手く取り入れて行う健康法です。私自身まだその奥深さについては何も知りませんが、これから学んでいきたいと思っています。
断捨離について話し合う。
狩猟民族は異動するので、大きな荷物を持っていては生きていけませんが、日本人は農耕民族が基本となってきました。その為に、どうしても多くの品物を抱え込んでしまいます。死んでから家族に処分を任せるのでなく、生きているうちにどのようにしたら、効率的に断捨離が出来るか、教えて頂きたいので、このテーマを提案いたします。故 立花隆氏のように生前から考えていたことが見事に実施できるコツを知りたいと思っています。
3.研究会「読書会」で取り上げたい本 一冊以上
@ 「子ども、本、祈り」 斎藤著 (出版社: 教文館)
1940年新潟市生まれ、小学校1年より高校卒業まで長岡で過ごす。立教大学法学部卒業。福音館書店の編集者として子どもの本の編集に長く携わった後、2000年より作家活動に専念。2007年より、河合隼雄氏を継いで「児童文学ファンタジー大賞」選考委員長を務める。2017年4月より日本聖公会浦和諸聖徒教会を母体とする麗和幼稚園園長。講演や著作を通して、子どもの本のあゆみを伝え、子どもたちに本を読んでやることの大切さ、選書の大切さを訴える活動も続けている。
A「最後の講義 完全版 これからの時代を生きるあなたへ」 上野千鶴子著 主婦の友社 2022年刊
副題 ≪安心して弱者になれる社会を作りたい≫ と記してあります。
B「生命の暗号―あなたの遺伝子が目覚める時―」村上和雄著(筑波大学教授)サンマーク出版(1997年発刊)
かなり以前の本ですが、もう一度引っ張り出して、読み返してみたくなりました。遺伝子ONの生き方、誰が生命の暗号を書いたかなどについて当時は大いに話題になったと記憶しています。また村上和雄氏は、寄席などで体験する笑いが病気の治療になるとも提唱しています。
〖後半 読書会〗について
この作品は、作者が近未来長編小説『ドーン』を刊行後、複数の知人や読者から、作中で語られている「分人主義」という思想についてのエッセンスを纏めてもらいたいという意見を受けて、わかりやすさを第一に考えて着手したのが本書らしいです。『ドーン』は、さまざまな矛盾をかかえて突き進む世界に「分人(ディヴィジュアル)」という概念を提唱した、人間の真の希望を問う長編で、第19回、Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞(講談社文庫)ー。
読書会は、いつもながら、様々な視点からそれぞれの感想をシェアし興味深い場となりました。一冊の本について、自分の考えをアウトプットする機会、特に、自分では選んで読まない本について感想を述べる機会を得ることは貴重ですね。状況に応じた「分人」の集合体が個人であり、数や比率は容易に変わりうるという考え方、私は納得です!
後日、研究会のグループラインに、今回参加された長谷川さんが、「散歩道の途中のお寺の住職さんが書かれた今月の言葉が、今回の読書会のテーマに通じるものがあったのでシェアします」と写真を送ってくれました。このような流れも「ほっこり」と研究会の醍醐味ですね。
それでは、また!
白山神社 文京区文京あじさい祭り

゚*❋⁎❈*゚*❋⁎❈*゚to be continued ゚*❋⁎❈*゚*❋⁎❈*゚*
posted by ライフプロデュース研事務担当 at 07:35| Comment(0)
| ブログ