2020年12月19日

素敵な80代シリーズ( File 1 ) 【地域コミュニティで、〈緩やかな繋がり〉を紡ぐ名人、柴さん(82歳)との再会 】

素敵な80代シリーズ( File 1 )
【地域コミュニティで、〈緩やかな繋がり〉を紡ぐ名人、柴さん(82歳)との再会 】

柴さんは、シニア社会学会では「ライフプロデュース」研究会と、「社会情報研究会」二つの研究会に参加しておられる。先月「社会情報研究会」のZOOM講座、「第1回 シニア社会学会連続講座」に参加した際に、久しぶりに再会した。柴さんは退職後、長年,地元市川で、nalc (日本アクティブライフクラブ)を拠点に、エネルギッシュに地域コミュニティ活動を続けておられる方で、人と人とのご縁を紡ぐ知恵など、いろいろ学ばせていただいている。
日本アクティブライフクラブのHPはこちらから http://nalc.jp/

現役引退後、さまざまな学びを続ける元企業人は多いが、自分が住んでいる地域コミュニティで、学んだことを実践、展開し、地元に還元していくとなると、手本にしたいモデルケースはなかなか見つからないのが現実なので、柴さんは貴重な存在だ。今回再会したことがきっかけで、地元の「和洋女子大学」の教員、S先生が主宰する「地域ケアカフェ」プロジェクトに参加させていただくことになり、2月に「地域猫活動」と「グリーフ専門士・ペットロス専門士」の活動についてお話させていただくことになった。今回、架け橋となってくださった「シニア社会学会 社会情報研究会」の森理事、柴さんありがとうございます。

柴さんのプロフィール、送っていただいた近況と電話でのインタビュー内容は↓から

アナログシニアの「zoom会議への挑戦」 M. Shiba


NPO法人ニッポンアクティブライフクラブ市川拠点「ナルク市川」はこれまでシニア社会学会「社会情報研究会」と連携してシニアのICT活用の促進に取り組んできた。
この間、カナダやオーストラリアで、ICTの操作・活用に手慣れたジユニア(大学生 高校生)が、苦手としているシニアを個別に支援しているという、海外の「シニアのICTの活用を促進する活動」が報告された。

「ナルク市川」はこれをモデルに地元の千葉商科大学 和洋女子大学などと連携して活動をはじめた。千葉商科大学人間社会学部の学生ボランティア、和洋女子大の研究者、ナルクメンバーや地元の消防団メンバーで緩やかなグループを形成した。

ジュニアとシニアの交流で、ジュニアのICT活用力とシニアの経験力がWinWin効果を目指す関係で繋がり、活動がはじまった。1回/月の頻度でZOOM小会を開催し、2021年9月の会議を目指し、今後も継続して活動することを確認している。


●柴さんプロフィール●
1938年 東京生まれ
1962年 慶応義塾大学経済学部卒業
株式会社松坂屋入社
1988年 日本労働組合連合会会長
    日本労働組合総連合会副会長
1988年 健康保険組合連合会参与
2002年 株式会社タフ コーポレーション会長
現在 NPO法人「ナルク市川」事務局長

【インタビュー内容】 
インタビュー Hana


◇柴さんにとって「緩やかな繋がり」とは?

緩やかな繋がりとは、「無理しない!で集まる人だけ集まる。きっちりしすぎない。」ことかな。

◇柴さんご自身、目指すところの理想の80歳代の過ごし方とは。

綺麗に身辺整理することかな。例えば、年賀状は75歳でやめた。義務になるし、年賀状を書くとなると僕は500枚以上になっちゃう。74歳の時に年賀状停止を皆さんに告知したんだ。それでも来る人にはもう、出さない。年に1回の会社や母校の会合には出席するけどね。

◇柴さんは所謂、「団塊の世代」より一つ前の「プレ団塊世代」とも言われる世代ですが、「団塊の世代」と自分たちの世代が違うと感じておられるところはありますか。

敗戦したとき、僕は7歳だった。やっぱり、僕らと敗戦後生まれた彼らとの違いは、戦中生まれたか戦後生まれたかで、少し違うかな。戦中、戦後を生き抜いてきた我らは、何もない中、自分だけでは生きられないことを身に染みて感じていた。子ども時代、戦争を挟み、明日がどうなるかわかんない状況が、そぅだなぁー、高校生頃まで続いたかなぁー。ずぅーっと、周りの皆に色々助けてもらって生きてきたということを身に染みて感じている。団塊の世代はやはり、「圧倒的にボリュームのある<競争>という言葉がキャッチの世代」。我々の世代は「先憂後楽」といえるかなぁ。戦中戦後を、「今日より明日がきっといい」と思って生きてきた。「今日、この日を乗り越えられたんだから、明日もきっと乗り越えられるさ。」と思ってずぅっと生きてきた。

◇柴さんが、50代から70代の私たち世代に伝えたい言葉、ございますか?

「団塊の世代」以降の、高度成長期の競争世界をくぐりぬいてきたエネルギッシュなパワーはすごい、ただ、独りでできることはたかが知れている。自分の力だけでは生きていけない。「人」っていう漢字は人と人とが寄り添っていくもんだ、それを漢字が教えてくれる。それを知った上で、自分でたゆまぬ努力を続けていく。それが大事なんだよね。

◇柴さんご自身が、大学生との交流で気を付けていることは何ですか?

そりゃあ、お互いに「win×win」になることだよね。 僕らが彼らに残せるものは「経験」と「人脈」。彼らからは新しいICTのノウハウを伝授してもらいたいと思う。若者は新しい力、僕らと違うちからを持っているよね。彼らと接していると自分の気持ちがとても若返る。「こんなこともやってみれば自分はできるんだ」と、思うね。貴女はどう?

Hana: はい、私は今、小学校の授業でT/T(Team Teaching)する80%が、20代30代の担任の先生方なのですが、上下関係ではなく、並列の利害関係のない立場なので相談をもちかけられることがあるんですよ。「今のままで自分は良いのだろうか」とか、「管理職との関係性」とか、30代の学年主任の先生が「自分より若い世代の同僚との付き合い方」の悩みとか。そんな時に、彼らが発する悩みを自分の体験値で、客観的に、余裕を持って親身になって一緒に考えられる今の自分の立場が嬉しいですね。現役時代は忙しすぎてそれが十分にできなかったので後悔が残っている....。今は、何か、若い世代に役に立っている気持ちで過去を取り戻している気持ちが少しするかな。

柴さん:それはとてもいいね。

◇ 柴さんにとってナルクでの活動、その原動力は何ですか?

NALCの組織には、現役時代から関わっていた。自己実現が出来るところだった。僕は現役時代、ずっと組織を背負ってきた。だから、現役から退いても、「ナルク」という、看板を活用させていただいて、こうして愛着のある長年住み慣れた地域で自己実現できるのがありがたい。地域の政策、暮らしにかかわる問題の解決、福祉政策 ああしたい、こうしたい、行政とのかかわりも看板があるからこそ出来ることがあるからね。

◇柴さんが経験から考える、シニアが地域コミュニティで活躍できることって何でしょうか?心掛けなきゃならないことって言うんでしょうか….。

やっぱり仲間 地域で志の高い仲間を増やし、その方々と連携していくことに始まり、それに尽きるよね。生活レベルも含めて、昔の人間関係、同質性色彩の濃い昔の人間関係に温存しているだけでは、千差万別の人々が暮らす地域にはなかなか降りていけないと思うよ。これからは、特にコロナと共存を余儀なくされる今の時代は、日常の拠点、「地域に根差した地域人間」が世代を超えてもっともっと沢山出てこないとだめだよね。

Hana:「灯台下暗し」じゃあだめだってことですよね。

柴さん:うん、正にそういうことだね。

◇LP研究会に望まれることってありますか?

う〜〜ん、世代を超えてブリッジを掛けられるようになったらいいんじゃぁないの。

HANA: はい、ライフプロデュース研究会 のスタンスは、ずばり、「シニア社会学会」で、7つの研究会の「架け橋」になることも、目標のひとつとしております。

◇ 最後に柴さん、プライベートな質問して良いですか?
奥様との日常で気を付けておられることは?

 オープンにすること。秘密を持たない。ただ、それだけ。

◇ありがとうございました。引き続き、どうぞ宜しくお願いいたします。

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〜柴さんのインタビューを終えて〜     
by Hana


「今日、この日を乗り越えられたんだから、明日もきっと乗り越えられるさ。と思ってずぅっと生きてきた。」とさらり!おっしゃった柴さんの言葉が深く、コロナ禍の年の瀬にぐっと心に響きました。

今回このブログで新たにスタートした「素敵な80代」への突撃インタビュー、シリーズ。引き続き、シニア社会学会の先輩方中心にシリーズとして連載していきます。シニア社会学会の大先輩方、「ライフプロデュース」研究会より「突撃インタビュー!!」にうかがいます。どうぞ宜しくお願いいたします。
読者の皆さま、来年も乞うご期待黄ハート


新企画連載開始に寄せて
           
皆川靭一

「企画意図通り、嬉しくも満足感に浸りながら」拝見いたしましたよ。
 Hanaさんが我々に、「新たなテーマでブログ・インタビュー連載企画に挑戦したい!」と意欲あふれる思いを語られたとき、私、皆川も 大いに刺激されて、彼女自身のライフワークの一つである「世代考察」ともいえるこの企画に全面賛成し、私自身も「後期高齢者=プレ団塊世代の一員」=当事者ゆえ、心弾み、彼女以上の意欲や抱負が胸をよぎります。
確かに彼女の言う通り、webで検索しても、後期高齢者の話題は、コロナ禍の中では悲観的な記事が多く、ヒット数も数少ない。そこで、活き活きとした80代にフォーカスしてみようという試みが閃いたというHanaさん。いかにも我々「ライフプロデュース」研究会だからこその試みだと心から共感する次第です。
彼女が最初に提案された仮題は「VIVAハート(トランプ)プレ団塊世代」。彼女曰く、「『シニア社会学会』には、老いるプロセスを謳歌しているように感じさせてくださる大先輩が沢山おられることにやっと気づいた。団塊世代の一つ前の世代である人生の先輩の皆様方が、これまでの人生を振り返り、このコロナ禍の中で何を感じておられるのか、次の世代に伝承していきたい日本人の心の在り方などを語って頂きたい」との思いを話されている。
さて、今回の柴さんに続く「突撃インタビュー」する対象者についてはここでは披露せずに後のお楽しみ.....サプライズということで。。。

クリスマスドール  2020.jpg

クリスマスクリスマスツリーの季節になると登場するドイツの木彫りの人形クリッペ Hana




posted by ライフプロデュース研事務担当 at 18:14| Comment(0) | ブログ
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