2021年06月27日

女60歳還暦を迎えて 言いたい放題 やりたい放題 <その4>


60年分の断捨離にチャレンジして思ったこと

 by ジェシカ


 世間で言われる還暦60歳を迎えたら、色々なことにチャレンジしたいと思っていた。
その中の一つが断捨離である。断捨離ブームが10年程前にあった時には、あまり興味も沸かず整理整頓程度に考えていたのだが・・・。新型コロナによる自粛生活で家での滞在時間が増えると否応なしに家の中の環境が気になりだしたのである。そこで思い切ってまずはアルバムの処分にチャレンジしてみた。60年分のアルバム整理・処分は結構な労力を要したが、今は本当にやって良かったと思う。その理由は4つほどある。1つ目は、もし私がこの世を去った時 これだけのアルバムを息子達が処分するのはきっと大変だろうなあという思いから解放されたこと。2つ目は、アルバムを保存してあったスペースが非常食用のスペースに生まれ変わったこと。3つ目は、いつでもどこでも動画はPCかスマートフォンがあれば見れるということ。4つ目は、出来た動画を息子達に送ってあげると ちょっとしたメールの返信が来て思い出を共有できることなどである。
取っておきたい写真をスキャンしてUSBに保存し動画にする作業は覚えるまでは60の手習いではないが、ちょっと苦戦はしたがどうにかこうにか作成できるようになった。それだけ簡単なソフトが世の中に普及されたということであるこんなに便利なものがあるのなら使わなければ損だと思いチャレンジしたことで4つのメリットを手にできたので断捨離はやって損はないという結論に達した。

その次にチャレンジしたのが洋服の断捨離である。20代は気が狂っていたのではないかと思えるように洋服を買っていた。6畳の部屋が全てクローゼットルームになっていた。一回しか着ない洋服が山のように、ところ狭しと保管されていた。クローゼットに入りきらずパイプハンガーを買ってきて掛けておいたら、ある日そのパイプが折れた時があったことを覚えている。今考えると病気としか言いようがない。何を求め、何を埋め合わせたいと思っていたのだろうか。今の私のクローゼットは5メートルほどでそれに全季節の洋服が収納されている。2年間着なかった洋服で気に入っていたものも写真に撮って処分した。今時はネットで販売することもあるようだが、その労力は残っていなかった為,心から感謝して綺麗に畳んで処分した。その時思ったことが、さほど体重は変化していないし今でも着れるのに、何でこんなに似合わなくなっちゃったの?買った時は似合ったから買ったはずなのに。もちろんデザインの流行りすたりはあるのは当然だが、そこにはもうあの似合った時の私はいないという思いである。まあ当然と言えば当然なのだが、断捨離しながら気づいたことは、60代からのおしゃれは 良いものを長く着るという発想より、安価でも今似合うものをおしゃれにさらりと着ていこうと決心したことである。年々歳を重ねていく訳で否応なしに体形も変化していく。だからこそ今似合うものを身に付けて、気分を明るくして生きていこうと。無理に若作りせず、自分を知ったおしゃれができる女性を目指したいものである。洋服の断捨離をして良かったことの最大のメリットは、自分の持っているものを把握している為コーディネートが楽になったこと、同じようなものを買わなくなったことも上げられると思う。またちょっと自分には厳しいことなのだが、どんなに高価な洋服を身につけても、自分の精神・肉体がシャキッとしていないと洋服に負けてしまうということに気づかされたことである。男性もスーツ姿がビシっと決まっている人は精神・肉体ともに充実しているように見える。女性も同じことが言えると思うのである。

まだまだ 私の断捨離は終了していない。でも少しづつ家の中のものが減っていくと不思議と気分も楽になって新しいことにチャレンジしてみようという気分にもなってくる。極端に物を排除した生活を送るつもりはないが、今の半分の量で生活できたら、もっと自由に生きられるような気がしてきている。家・土地・物の所有との交換に、自分の自由を手渡して生きてきたことに気づかされ、そんな生き方を変えたいなあと思わされた私の断捨離チャレンジであった。

 今回も取り留めのないエッセイをお読み頂き有難うございました。
                                   
ジェシカ


花一輪あやめ.jpg

花一輪 すらり と あやめ  Photo by Hana



posted by ライフプロデュース研事務担当 at 07:21| Comment(0) | ブログ
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